精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法

読んだ本

益田裕介先生の『精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法』
を読みました。

益田先生は YouTuber としても活躍されていて、
私も毎日先生の動画を見ています。
きっかけは確か、発達障害を扱った動画を見たからだったような気がします。

今回は『精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法』
というタイトルで、ちょっとドキッとしますね。
ちなみに、私は特に親を憎んでいないですし、
関係は良好だと思っています。
ではなぜこの本を読んだかというと、
「益田先生の本だから」というのと
「将来息子からそう言われそうだな」と思ったからです。
『親ガチャ』なんて言葉もありますからね…。
将来、息子から「親ガチャハズレた」なんて言われたら
「こっちも子ガチャハズレたと思ってるわ」と言うつもりです。
(育てにくい子どもだとは思いますが、
子ガチャハズレたとまでは思っていません、念のため)

本書を読んで心に残ったのは
「親に悩む人の多くは、親本人について不自然なほど無知です」
というところです。
これは『抑圧』と呼ばれる現象だそうです。
対象から目を背けて逃げる、って感じなんでしょうか。
なるほどなと思いました。
私は一応、親のことはそれなりに知っていると思います。
両親は高校の同級生で、
母は祖父から大学進学を許されずに地元の信金に就職しました。
父は全国転勤のある企業に高卒で就職していて、
東京で働いていたそうです。
同窓会で再会したとき、「東京観光したい」と母が言い、
父が案内することで縁ができて結婚に至ったとか。
幼いときはなぜか、「お見合いだった」や
「橋でハンカチを落として拾ってもらったのがきっかけ」
という謎に嘘な馴れ初めを教えられ、
真に受けた私は学校でもそう発言したそうです。
両親はびっくりしたみたいですが、
それを聞いた担任もコテコテな馴れ初めで
苦笑していたことでしょう…。

『親を憎む』という場合、
親本人・子ども本人が発達障害である場合や
何らかの精神疾患を持っている場合などもある
という記述にハッとさせられました。
ただ単に育てにくい・折り合いが悪いという次元を超えて
他者(病院や行政など)が介入しないと収まりがつかなかったはずなのに
何もせずにそのまま時が経ってしまった
という可能性があるんだなぁ、と。
うーん、なるほど。

うちの母、冷蔵庫が腐海だったんですよね。
不快じゃなくて腐海。ナウシカのやつです。
いつのだろ…ってのが出てきたりとかして、
片付けたいんだけどやるといい顔しないし…って感じでした。
うちの妹も同じ認識だったみたいなので、
私の勘違いではないと思います。
よく考えたら片付けとか苦手な人だったかも知れません。
あと、うちの父は私が中2の時からずっと単身赴任で、
下手したら3ヶ月位に1度しか帰ってきませんでした。
(どうやら単身赴任手当として毎月帰省費用が出てたらしいんですが、
どうしたんでしょうねぇ)
なので、我が家では通常父親がやりそうな
『電球を付け替える』『買った家電のセットアップ』
『重いものを運ぶ』などの仕事は私の役目でした。
別にイヤとかではなかったんですけど。
(むしろ、物によってはやりたかったし)
なんかそういうのももっと度を越していれば、
場合によっては憎む原因になってしまうかも知れませんね。
…私は憎んではいません。うちは良好です。念のため(笑)。

益田先生はこの本で
知識が増えればそれが助けや癒やしとなって
自分に返ってくるとも仰っています。
そのために、やっぱり知識を増やすことが必要だと。
そういう意味でも、私にとっては喫緊の課題ではないですが
読んでよかったと思いました。
あと、臨床を目指す医学生の方々にも向けられた本なので、
(失礼ですが)意外と硬派な内容だなと感じました。
かといって、難しすぎるわけではありませんのでご安心ください。
(ちょっと益田先生っぽい感じですかね)

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

さちこをフォローする
読んだ本
さちこをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました