横溝正史さんの『不死蝶』を読みました。
先日の『びっくり箱殺人事件』の続刊です。
今回も2つの話が入っていました。
が…。
1つ目は表題作『不死蝶』。
外国の富豪の養女になった女性とその母親、付き添いの女性の3人が日本に帰国してきた、というところから物語が始まりました。
で。
その『母親』が「若くて綺麗だ」みたいなことがとても強調して描かれていたので、「ひょっとして、娘が一人二役でもしてるんじゃないの?」なーんて思っていたんですが、ビンゴでしたー。
ただ、犯人については「まさか」という感じでした。
しかも、23年前にその母親が濡れ衣を着せられた事件まで、その犯人たちが絡んでいたのか…という感じでした。
お母さん、そんな濡れ衣着せられて、さぞ無念だっただろうなー、と思ってしまいましたね…。
ただ「母親の旅券で日本に向けて出発した」と書いてあったんですが…。
戦後のその時期だったら、そんなことも可能だったんですかね?
「ハイラル城並みのガバガバ警備だな」と思ってしまいました。
平和な時代だったんですかねぇ。
解説でも書かれていたんですけど、今回も『鍾乳洞』が効果的に使われていて、それが『八つ墓村』を思い出させるような内容になっていました。
この令和の時代でも、こんなふうに「まだ中身が完全には解明されてない洞窟」みたいなものって日本にあったりするんでしょうか?
もしそうだったら、ちょっとドラマチックだな、と思ってしまいますけど…。
実際のところ、怖くて入れないでしょうけどね。
一番最後、富豪の養女・マリと金田一さんがホテルで話をしたシーン。
最後金田一さんが、ちょっと気分を概して席を立ってそのまま帰ってきてしまった、というところがありました。
まぁ、なるほどなーと思いました。
見た目日本人で日本語も流暢に話すけれども、そういう『常識』というか『根本的なもの』が通じない、みたいな感覚って、小説とか映画とかゲームとかですとたまにありますね。
まぁ、現実世界では遭遇したことはないですが。
そういう感覚だったんだろうなーと想像しました。
それが悪いとかそういうことではなく、彼女の生い立ちなどからして仕方ないことなんだろうな、と。
それで、マリも「とても反省している」みたいな手紙をよこしたのだから(さらにすごいお土産まで)、きっと理解してくれたんだろうなと思いました。
いろいろ大変な生い立ちでしたけど、これからは幸せに暮らしてほしいなと思います。
2つ目は『人面瘡』。
…これはねー、前回の『びっくり箱殺人事件』のときと同じように、以前読んだ作品が再録されていた、というパターンでした。
しかも、『びっくり箱殺人事件』と同じ『人面瘡』という小説の中の表題作でした。
タイトルからして読むまでもなくすぐにわかりましたし、一応確認して導入が同じだったので、結局読みませんでした。
できれば未収録のものを入れて欲しいな…と思うんですけどね…。
前回の『びっくり箱殺人事件』とこの『不死蝶』を合わせて一冊にすれば良かったんじゃないかな、と思っちゃうんですが…。
『大人の事情』なんでしょうかね。
Kindle Unlimited で読みました。
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