薬屋のひとりごと 15

読んだ本

日向夏さんの『薬屋のひとりごと 15』を読みました。
先日の『薬屋のひとりごと 14』の続刊です。

薬屋のひとりごと 14
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 14』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 13』の続刊です。表紙は猫猫と、今巻のキーパーソンとなる女華小姐と天佑。その背景に書かれているのは辰の模様、ですかね?猫猫の手には翡翠牌。…私は耳読なので、「ひす...

ついに、現時点での最終巻まで来てしまいました…。とっても楽しいひとときだったので、終わるのがとても残念でした。
この15巻が2024年3月、14巻が23年10月、13巻が23年3月、12巻が22年8月…。だいたいですが、1年に2巻ずつくらい出ると思っていて大丈夫でしょうか? 『本好きの下剋上』も年に2~3冊だったので、それくらいだと思えば待っていられるんですが…。
ただ、この小説は『小説家になろう』というサイトで連載されているものなので、そのサイトに行ってみたんですが、2024年2月に更新されている内容がこの15巻の最後の方なんですよね。これはどういうことなんだろう…? 16巻としてまとめるストックがまったくないということなのか、すでに小説化して販売することが前提なのでわざと Web に出していないのか。先が読めないと不安になってしまいますねー。今年中、秋くらいにもう1冊出るといいんですが…。
まー、私が考えたところで仕方ないことなんですけどね。

今巻の表紙は猫猫と壬氏さま。2人が一緒にでているのは、他に3巻・8巻でした。3巻のときは壬氏さまが女装して蛾と戯れながら踊ったとき(字面がひどい)で、選択の廟や『蛙』騒動のあたりでした。まだ2人の中は壬氏さまがちょっかいを出す、という程度。

薬屋のひとりごと 3
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 3』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 2』の続刊です。ここからはアニメ化されていない部分です。ただ、まだ漫画化はされているので、ビジュアル的なイメージはつきやすいです。サンデー GX 版の漫画でいうと、...

次の8巻は腹に焼印を押したあのあたりです。もうすでに壬氏さまが猫猫にロックオンしていて、でも猫猫はちょっと逃げ腰…みたいな状態のとき。

薬屋のひとりごと 8
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 8』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 7』の続刊です。表紙は仲睦まじくじゃれ合う猫猫と壬氏さま…ということでいいんでしょうか? これはどのへんのシーンなんですかね? まさか、最後のアレの直前とか?この子...

これをやっちゃったからもう猫猫は知らぬ存ぜぬできなくなっちゃって、女華小姐曰く「しつこいけど根負けしてやると思える程度にはいい人」的な感じで受け入れ始める頃でした。…このくだりは13巻ですけどね。
そして、今回の15巻。せっかくの2人揃っての表紙登場ですが、そこに甘さ的なものはないですね。それでも、勇ましい顔をしている2人が信頼して背中を預けているように見えて、なんだか嬉しい気持ちになってしまいます。これはもはや水蓮的な考え方でしょうかね。
奥に見える金色っぽいものは…いわゆる『玉座』的なものですかね? であれば、内容とマッチするんですが…。

やんごとなきお方が病に侵されてしまったので、みんなでなんとか助けよう的な今巻。
その病は『虫垂炎』でした。
私も高3のときに虫垂炎・いわゆる盲腸をやってるんですよー。
この方は以前1回やって、そのときはちらして抑えていたけど、ストレスとかもろもろが溜まって溜まって再発した、的な感じだと思います。
私の場合は「なんかお腹痛いなー」って思って、一晩寝て起きたらもう起き上がれないくらいやばかったんですよね。なので、ちらすみたいな選択肢はまったくなく。ちらすとどういう感じになるのかがわかりません。
小説では、手術の直前にどうやら破裂してしまったっぽくて、飛び散った膿を除去する必要がありました。何年もかけてようやく(?)破裂しちゃったってことですよね。私は術後に「あと少しで破裂するところだった」と聞かされました。急性も急性だったみたいです。
あと、手術中に実は意識があったことを術後に知ったという流れだったんですが、私も手術中に目が覚めたんですよ! …別に対抗しているわけじゃないんですけど(笑)。手術前に麻酔を打ってもらって意識がなくなったんですが、気づいたら手術台の上に寝かされていて、上からライトがあたっていて眩しかったんで「あー」とか「うー」とか何か言ったんです。そうしたら、執刀してくれた先生(女医さんだった)が「あらら、起きちゃった? もうちょっとだから寝ててねー」って目を塞いでくれたので、それでまた眠りました。腹の中を探られている感触はまったくなかったなー。
なんてことを、今巻読みながら思い出しました。今から25年以上前の話でした。

で、小説ではその手術をするための根回しがいろいろ大変でした。
選抜試験から始まり、投薬実験・親類への説明(じゃなくて脅し?)・本人へのインフォームドコンセント。手術されるのは今の時代だって躊躇する人が多いのに、あの時代でしかもあの身分だと本当に大変ですね。外野もうるさかったし。高順のかっこいいところが見られたので私的には良かったですが。

それから、阿多さま。改めて、彼女も様々なしがらみから逃れられなくてここまで来てしまった人なのだな、と。今は楽しそうに暮らしているみたいですが、さぞかし辛かったことでしょう…。13巻の夜伽未遂の直前に会ったとき、猫猫の強さ・したたかさに感銘を受けていた阿多さま。猫猫のように生きられたらよかったんでしょうかね…。でも、彼女にいてもらわないといろいろ大変です。
にしても、改めて『後宮』というもののいびつさを感じますねー。確かに女性しか子供を産めないので構造上仕方ないのかもしれないし、政をする立場だったら恋愛感情みたいなものは二の次三の次なんでしょうけど…人間には感情があるからなぁ…。ま、現在に生きる私には関係のない世界ですけどね。

この小説では『盲腸炎』と『虫垂炎』が別であるように書かれているんですが、そういうものなんですか? 自分自身に照らし合わせても、ネットで『盲腸炎 虫垂炎 違い』とかで検索しても、よくわからなかったです。
まぁ、とにかく手術が成功してよかったです。そうじゃないと、いろいろ、いろいろやばかったですからねー。
『手術篇』? はこの巻だけで終わった感じなんですが、次からはまた新しい展開になるんですかね。疱瘡の話題がちらっとあったので、今度はそれが中央で流行るとか…? 怖いです。
いやー楽しみなんですけど、早く出してくれないかな…。本当に楽しみだな…。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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