県警出動 黒いオルフェの呪い

読んだ本

麻野涼さんの『県警出動 黒いオルフェの呪い』を読みました。
先日の『県警出動 時効未遂』の続刊です。

県警出動 時効未遂
麻野涼さんの『県警出動 時効未遂』を読みました。先日の『県警出動』の続刊です。 今回は、財津刑事が『着たきり刑事』になったきっかけの事件が根底にありました。こういう主人公の『過去』みたいな事件が解明されるのは熱い展開ですよね! ただ、もうち...

『県警出動』シリーズも3つ目となりました。
前回、飛躍的な進化をみせた(?)塩野くんがどうなったかが気になるところです。
表紙は金網と有刺鉄線のある光景。これは今回の話に出てくる米軍基地ってことなんでしょうか?

群馬県の大塩湖で黒人男性の遺体が見つかりました。発見から8日して、那覇署からの問い合わせでようやく身元が判明、元アメリカ兵で現在は日本人女性と結婚していた人物でした。その男性・ライアンは妻に DV をしていたり、米軍仲間から仕入れたマリファナを吸っていたりと何かと問題のある人物だったようですが、アメリカ大使館の領事と付き合いがあり、ここしばらくは行方不明になっていました。失踪する直前に「金の心配はするな。黒人のオルフェがもうすぐ微笑んでくれるのさ」と言い残していました。現場には特徴のあるボタンが残されていて、それを辿って捜査を行います。
一方で、群馬県出身の歌手・クラウジア明美のヒット曲『カーニバルの朝』には『黒いオルフェ』という歌詞があり、殺されたライアンはクラウジア明美に執心していた様子。クラウジア明美の事務所には、彼女宛の脅迫状が届いていました。彼女を執拗に追い回していたフリーライターの存在も浮かび上がり、それらが一本の線として繋がります。

今回は、前回とは違った方面で壮大な話でした。芸能関係、アメリカ軍の問題などが複雑に絡み合っていました。クラウジア明美さんの悲しい過去が明らかになってしまいましたが、彼女の気丈さで最後は良い終わり方になりました。何となく、同じ麻野さんの『暴走弁護士 悪い女』を思い出しました。

悪い女 暴走弁護士
麻野涼さんの『悪い女 暴走弁護士』を読みました。先日の『空白の絆 暴走弁護士』の続刊です。 表紙は埠頭で釣りをしている男性の写真。対岸に見える港の光がとてもきれいです。読んでからわかったんですが、ここがまさに『事件』の現場でした。 真行寺の...

『外国人が増える』ことが全て『治安が悪くなる』に直結するわけではないと思いますが、現実とリンクしてちょっとモヤッとした気持ちになったのも事実です。外国の方でも平和に暮らしてる方もいらっしゃる一方、いろんな事件も耳にするので…。もちろん、ニュースになるような内容は珍しいからということも承知していますが…。

塩野くんはどんどん財津さん化してきました! 喜ばしいこと…と思っていいのかな(笑)? 今回は彼の人脈に助けられたところが大きかったので、かなり捜査に貢献していました。なんか嬉しい。ただ、学生時代のお友達に心配されるのは…どうなんだろう(笑)。

ところで、Amazon の『県警出動』のページ、下の方にある『著者について』の欄が『麻野涼』じゃなくて『島崎涼』になっているんですが…。
麻野さんはノンフィクションのときは『高橋幸春』さんという名義で書いてらっしゃるみたいなんですが、流石に『島崎涼』さんとは違う方なのでは…? これって修正依頼とか出せるんでしょうか…?
『暴走弁護士』とかはちゃんと『麻野涼』になっているようですが。うーん。

次で『県警出動』シリーズも最後。ちょっとさみしいです。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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