支倉凍砂さんの『狼と香辛料 XVII Epilogue』を読みました。
表紙が! 花嫁さん!
一応本編は前巻で終わっているので、今回のは後日談です。
短編集となっていて、目次的には5本かな。
1つ目と2つ目がセットになっていて、
ロレンスとホロがニョッヒラという温泉郷で湯屋を構えた話です。
これが本当の最終話って感じですかね。
ロレンスと関わりのあった女性、…って書くと意味深ですが、
女商人エーブ(5・8・9・11巻)が
元羊飼いのノーラ(2・7・13巻)と
錬金術師ディアン(3巻)と
女司祭エルサ(4・14巻)と
銀細工師フラン(12巻)を道々で拾って乗せながら
ニョッヒラへと向かいます。
その道中で、女性たちがロレンスとホロの話に
花を咲かせるという、
なんともロレンスが気の毒になってしまうような話です。
しかも、彼女たちを読んだのはホロ。
ロレンスはどういうつもりで呼んだのかと
気が気じゃありません。
もちろん、この中の誰一人としてロレンスと恋仲にはなっていないので
堂々としていればいいと思うんですがね~。
愛妻家・恐妻家にはムリなようです。
ロレンスも自分の懇意にしている人たちを呼び、
ニョッヒラで開かれるのはロレンスとホロの結婚式。
そして、そこでサプライズが2つ。
1つはホロの中に新しい生命が宿っているということ。
もう1つは、この宿の名前が『狼と香辛料亭』であるということ。
…めちゃくちゃステキですよね…。
ホロが女性陣を呼んだ理由も、まぁかわいいですね(笑)。
他の3つの短編もおもしろかったです。
砦に住む老騎士の話は、なんだか切ない気持ちになりました。
コルも出てきた短編は、ロレンスの抜け目のなさに驚きます。
一番最後は、やっぱりホロも優しいじゃんって。
でもまぁ、とにかく結婚式の話のインパクトが強すぎて(笑)。
『狼と香辛料』は合本版も売っているみたいなんですが、
それは1~17巻セットなんですよね。
なので、やっぱりこの17巻でひとまとめ、って感じってことですよね。
まだまだ買った分は全部読みますが、
なんか一段落ついた感じがあります。
満足です。もちろん、まだ続きます。
次巻も楽しみです。
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