今野敏さんの『渋谷署強行犯係 義闘』を読みました。
先日の『渋谷署強行犯係 密闘』の続刊です。

『渋谷署強行犯係』のシリーズ2作目なんですが…Amazon に書かれているあらすじを読んだとき、ちょっと脳がバグりました。「昨日読んだやつだっけ?」と。中身を読んでいけば違う話だとわかるんですが、あらすじだけだと『密闘』と同じで…。
要するに、
- 竜門先生のところに辰巳さんが事件を持ってくる
- 渋谷の『悪い子』たちが謎の人物にぶちのめされたらしい
- 竜門先生が被害者に会いに行って『治療』(って言っちゃいけないけど) & 聞き取り
- 犯人探し
- 決着をつける
という流れです。
細かい内容はもちろん違いましたし、登場人物も『犯人』も替わっています。前回のように『まったく知らない人』ではない犯人だったので、その人が犯行を行うようになった背景や、普段見せる顔とは違った一面も見えておもしろかったです。
まー、つまり、Amazon とかに書かれている『あらすじ』をもうちょっと変えたほうがいいんじゃ…? という、素人考えなんですけどね。
途中で女子高生2人がレイプされるシーンがあるんですが、本当に胸糞悪かったですね…。娘には、かっこよく見える人・お金持ちに見える人に誘われてもホイホイついて行ってはダメ、と口を酸っぱくして言わなければ…。分別があると思いたいですが、集団心理とかその時のメンタルの状態とかで簡単にダメな選択肢を選ぶことだってありますからね…。
あと、今回の犯人は過去の事件の復讐が目的なんですが、その過去の事件もまたムナクソでした。女性が車に連れ込まれて強姦されたんですが、彼女は逃げようとして走行中の車から飛び降りてしまい、それで亡くなりました。なので、『殺された』わけではないと判断されたようで…。実際そうなんでしょうが、とても理不尽に感じます。さらに『少年』だったこと、模範囚だったこともあり、わずか数年で出所しているんです。小説だとわかっていますが、なんだか悲しいですね…。
にしても、この竜門先生、なんか楽しいこととかあるのかな…と思ってしまいます。過去にいろいろ合ったからといって、こんな禊のような日々を暮らさなくても…。もっと真里ちゃんとどっか遊びに行ったりとかすればいいのに。まだ若いのに、と心配になってしまいます。
もっと楽しそうな竜門先生も見てみたいですねー。まぁ、闘っているときは楽しい…のか?
Kindle Unlimited で読みました。
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