『エドガー・アラン・ポー・16作品⇒1冊』

読んだ本

エドガー・アラン・ポーの『エドガー・アラン・ポー・16作品⇒1冊』を読みました。

エドガー・アラン・ポーの作品は、有名なものの内容は知っているものの、読んだことはありませんでした。
以前、『そして誰もいなくなった』や『シャーロック・ホームズ全集』を読んで、「やっぱりいいものはいいなぁ」とつくづく思ったので、有名な作品を少しずつでも読むようにしています。

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エドガー・アラン・ポーは、『モルグ街の殺人』が世界初の推理小説と言われているのを聞いたことがあったので、推理小説家なんだと思っていました。
が、読んでみたら…推理小説というよりはホラー小説という感じなんですね。
ドッペルゲンガーの話である『ウィリアム・ウィルスン』、少しずつ死の恐怖が迫ってくる『落穴と振子』、死ぬ前に埋葬されてしまった『早すぎる埋葬』。怖いわ…。特に、ドッペルゲンガーと生き埋めについては、エドガー・アラン・ポーは何かあったのかな、と思ってしまうくらい拘泥しているようにも思えました。

『シャーロック・ホームズ全集』で、ホームズとワトスンが『オーギュスト・デュパン』について話していたところがあったんですが、私はデュパンについてはまったく知らなかったんですね…。なるほど、デュパンはエドガー・アラン・ポーの作品の登場人物だったんですね。しかも、今回の目的である『モルグ街の殺人』の探偵役だったとは。
『モルグ街の殺人』も、改めて読むとすごいですね…。オランウータンってそんなに力が強いのか…。握力がものすごい、というのは聞いたことがありましたが、ここまでとは。怖いですねー。

この本ではエドガー・アラン・ポーの16作品が入っていたんですが、そのうち『うづしほ』と『メールストロムの旋渦』、『病院横町の殺人犯』と『モルグ街の殺人事件』は同じものです。で、その『うづしほ』『病院横丁の殺人犯』に加えて『十三時』の3つの作品は、とても時代を感じさせる訳でした。訳者は森林太郎さん。「森さんの翻訳した作品だけ分かりづらい…」と思いながら聞いていました。ちなみにこの作品も耳読していました。
で、その森林太郎さん、『舞姫』の森鴎外の本名なんですよね…。分かりづらいって思ってごめんなさい。まぁ、収録作品がダブってるのは、他の人もそう思ったからだと思うんですが、どうなんでしょう…?

今回読んだ作品は16作、ダブりを除くと14作なので、エドガー・アラン・ポーの全作品ではないですが、主要なところが収められていてとてもありがたかったです。
しかも、価格は驚異の99円! いやー、Kindle さまさまですね。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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