アマテラスの暗号

読んだ本

伊勢谷武さんの『アマテラスの暗号』を読みました。
伊勢谷さんの小説は初めてです。

私は神道・天皇家などには全く詳しくないんです。
神社に行ったりするのは好きですし、高校のインターハイのときに今の令和天皇(当時は皇太子)が開会式にいらしていたのもあって勝手に親しみを感じているんですが、詳しくはありません。
なので、この本の話がどこまで本当なのかが全くわからないんですが…。
ものすごい謎を秘めていた話ですね…!
確かに、40年以上日本人をやってきましたが、建国の秘密なんて考えたこともありませんでした。
とりあえず、中学校の社会・歴史の時間に習ったことレベルは分かりますが、それ以上のことは何も知りませんでした。
偶然にも、先日淡路島のドラクエアイランドに行ったので、この本に出てきた『オノコロ島』についてはちょっとだけ調べて知っていました。

それも、この機会がなければずっと知らなかったでしょうし…。
日本人として、あまりにも自国のことを知らなすぎるんでしょうね。

今回の小説の主人公は日本人とイタリア系アメリカ人のハーフである賢司という男性。
彼の父で神社の宮司をしていてもう40年以上会っていない男性から手紙を受け取り戸惑っています。
そんな彼のもとに、その父が日本ユダヤ教団のラビ(師)の男性とともに殺害されたという連絡があります。
賢司は父が残した暗号を解くべく、元同僚の男性たちと4人で日本へ向かいます。
謎を追っていくと、なんと古代の日本とユダヤは繋がっていたらしいという証拠が次から次へと現れます…。

話はとっても難しい!
それに、作者の伊勢谷さんは「テンポよくストーリーを展開する」ようにと「各章がすぐ終わる」ようにすることを意識して作られたそうなんですが、2つの場面がコロコロ入れ替わってちょっと戸惑ったりしました。
あとは、ストーリー上仕方ないのかもしれませんが、このような日本の建国の秘密を解き明かす主人公が、ハーフとはいえ日本に住んでいない人なのもちょっと悲しかったです。
…まぁ、こういうことは却って外国の方のほうが解き明かしてくれそうな感じもしますから、逆にリアリティがあったのかもしれませんが。

次から次へといろいろな証拠が提示されて、はじめは「何言ってんだ?」とかなり疑っていたものの、最後の方はもうドキドキが止まりませんでした。
それに、登場人物の小橋の「日本は外国から弱体化させられている」という意見はごもっともだと思います。
(学校給食の牛乳の件とか…陰謀論的な考え方かもしれませんが…)

自分の祖国に対する無知を実感し、さらに興味もかなり出てきました。
またこういう感じの本があったら読んでみたいな、と思います。
そういう意味では、いいきっかけになった本でした。

Kindle Unlimited で読みました。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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