小説NieR:Automata 短イ話

読んだ本

映島巡さん・ヨコオタロウさんの『小説NieR:Automata 短イ話』を読みました。
先日の『小説NieR:Automata 長イ話』の続刊です。

『長イ話』と『短イ話』どちらが先なのか…。
多分『長イ話』だと思います。
今回は『短イ話』、つまり短編集です。
著者が映島巡さんとヨコオタロウさんとのことで、NieR シリーズのディレクターのヨコオさん自ら書かれた話もありました。

1つ目は『プロメテウスの火』。
最初読んだときは戸惑いました。
これって、NieR Replicant のロボット山のボスの話だよね…と。
この間読んだ『小説NieR Replicant ver.1.22474487139 《ゲシュタルト計画回想録》 File01』にもでてきていました。

でも、どうやらそこからつながって『機械生命体に意識と機械ネットワークの創造を引き起こした存在』になるとのこと。
…正直、どうしてそうなるかよくわからなかったです(笑)。
でもまぁ、彼らは彼らで自分の生活をしていたのに、突然現れたニーアたちに全部壊されてしまったわけですよね。
今回も、なんとか望みを叶えようとしてずーっとがんばっていた、という解釈でいいんでしょうか?
なんだってそうかもしれないですけど、どちらの視点で見るかによって本当にぜんぜん違う物語になってしまいますね。
『勝てば官軍』的な感じなんでしょうね、なんでも。

2つ目は『ヨルハ-Ver.1.05』。
これは、二号が A2 になるまでの話、いわゆる『真珠湾降下作戦』の物語です。
Amazon プライムビデオでも舞台の映像を見ることができます。
9B さんの声をやっている石川由依さんが二号役、元・モーニング娘の田中れいなさんが四号役でやっている舞台です。
…この小説にご興味のある方にはぜひ見ていただきたい…。
アニメでもちょっとアレンジした感じで放送されていました。

この話はそのノベライズでした。
まー…、本当に何度見たとしてもきついですね。
A2 がこんな風に生きなければいけなくなった理由とか。
せめて、もうちょっと早くアネモネと再会しておけばよかったのかな、とも思いますけど、あんまり関係ないかもしれないですね。
二号だった頃の A2 とは本当に性格が変わっていてすごいなと思う反面、そうならないと生きていけなかったんだろうな、という感じでつらくもなります。
こんな経験をすれば、そりゃ恨みたくもなりますよね…。

3つ目は『記憶ノ檻』。
2B さんが最初に 9S くんを『抹殺』したときの話、ということかな。
場所は、Replicant でも出てきた『砂の神殿』ってことでしょうか?
ニーアのアニメを見ていたとき、砂の神殿がちらっとだけ出てきたことがありました。
それは視聴者サービスか何かかと思っていたんですけど、かつてはその施設も視察対象だった、ということなんでしょうか?
まー、同じ地球(?)なんでしょうから、行くこともあったかもしれないとは思います。
2B さんが本当に 9S くんを大事に思っていたことが伝わってきました。
もちろん、これから何度も何度も『回』を重ねて、『心』が感じなくなるようにコントロールしていったんだとは思うんですけど、それでも大切な存在には変わらないでしょうからね。
トータルで見ると、人間ももういないし(壮絶なネタバレ)、ヨルハも消える運命だし(壮絶な)、だったらこんなコトさせないであげてほしい、と思ってしまいますけど。
相変わらず、救いがないというかなんというか。

4つ目は『衛星軌道基地バンカー観察日記』。
…これは無邪気を装っていますけど、要するに『長イ話』の方で一番最後に現れたあの機械生命体っていうことですよね?
なんだかそう考えると、かなり不気味な感じがして怖かったです。
でも、アンドロイド達の日常が垣間見えるところは、すごくかわいらしいなと思いました。
9S くんはそうやって、ずっとおもちゃで遊んでるみたいにずっと好きなことをやって、自分の得意な分野で生き生きと才能を生かしているんだろうなー、と。
2B さんは相変わらずああやって怪我して大変になりながらも一生懸命戦って、ホワイト司令に全幅の信頼を寄せて生きているんだな、と。

5つ目は『小サナ花』。
短い話でした。
でも、なんだかじわーっとなにかが来るような気がします。
機械生命体は何のために生きているのか。
いや、そんなことを言ったら、いわゆる「人間に生きている意味なんてない」的な議論になってしまうかもしれないですけどね。
機械生命体ならではの、なんというか物悲しい感じがじんわりと伝わってきます。

6つ目は『静カスギル海』
これはすごかった。
「『海底深くにある施設』なんて、そんなものあったのかー、へー」と思っていたところ…なるほどね…。
この章の主人公である 10H さん。
『H型』はヒーラー(Healer)、本編ではあまり出てこなかったように思うので、馴染みがありませんでした。
…ヒーラーがいてくれたら楽だったかな…なんて思ったりして。
しかし、いろいろ細かい細工を施していろいろやるもんですねぇ…。
一番最後の言葉、なんだか星新一のショートショートを思わせる感じで、いい意味で「うわぁ…」と思ってしまいました。
こうやって歴史は繰り返されていく?
どうやらこの 10H さんは、NieR のスマホゲー『NieR Re[in]carnation』(サ終済)にも出ているキャラクターだとのこと。
…うわぁ、あっちの小説も読まなきゃダメでしょうかね…買ってないんですよね…。

7つ目は『記憶ノ棘』。
これは、先程の『記憶ノ檻』の続編的な話、というか。
先ほどとは違うエンドになっていて、「あぁ、何度も繰り返した中にはこういうパターンもあったのか」と唸らされる話です。
そりゃ、こんなことを繰り返していたら、「ナインズ」なんて呼べなくなりますよねぇ。
2B さんは、下手したらすべての『結末』を忘れられないでいたのかもしれないな、と。
それはとてもつらいことですが、そうであってほしいとも思ってしまいます。

最後は『エミールの追憶』。
…先程の『小サナ花』の記憶も混ざっています?
「材料を見つけていろいろ改造した」とき、『その機械生命体』の破片も組み込んだ、ということでしょうか?
エミールが増殖してあんなふうに砂漠で戦うハメになった理由についてでした。
ゲーム内で多分…説明されている…と思う…んですけど…。
この『Y エンド』は見るのがとっても大変だったので、細かいことを覚えていなくて(笑)。
文章にして読んで、ようやく「なるほど」と納得できました。
『大好きな人達』が暮らしていた世界だったから、記憶が薄れようとも増殖して、なんとか守ろうとした、ということだったんですね。
その後の挿絵に出ていたのは、ニーアとカイネと…ハルアお姉ちゃん、ですよね?
ヨナ、ではなく、多分。
エミールが、記憶もあまりはっきりとしていない状態で、何故か素材や武器を売って生計を立てている理由、わかってスッキリしました。
どうにも、レプリカントの世界と続いているんだということをついつい忘れてしまいます。
ずっと一人(?)で生きてきて、エイリアンから地球を守って、本当に大変だったでしょうね。
エミール、とっても偉かったんですね。

『NieR Automata』の世界を余すことなく楽しむなら、読んでおいて損はない本だと思いました。
って、私なんぞに言われなくても、ファンの方は読んでるんだと思いますけど。
さて、私が買った NieR の本も残すところ1冊となりました。
早いものですが、最後まで楽しみたいと思います。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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