黒川伊保子さんの『夫婦のトリセツ 決定版』を読みました。
黒川さんの本は『妻のトリセツ』以来です。
相変わらずの黒川先生節で小気味よかったです。
今回も、今まで知らなかったことがたくさん書かれていました。
自分も『夫婦』をもう10年以上やっているのに、おもしろいものですねー。
まぁ、確かに先生自身が『女性』なので、どうしても女性の立場からの意見になってしまいがちではあるんだと思います。
なので、男性からしてみれば「妻のためにこれ以上身を削らなければいけないのか?」みたいに受け取られる可能性も…まぁあるよなーと思いました。
あと、「女性は自分自身を『子猫』だと思っているが、夫は妻を『猛獣』だと思っている」というのが…すごくおもしろくて…。
ま、確かにそうかもしれないなー、と。
やっぱり女性は、もちろん出産しない方もいますけど、多くの女性は出産を経ると価値観がガラッと変わりますよね…。
『おばさん化』する、とも言えます。
ま、そうやって『自分のことは二の次』となりなりふり構わない状態にならないと、子供を守っていけないので仕方がない、とは思うんですけどね。
「羞恥心」とか、そんなこと言ってられないような状況になりますしね。
状況によっては、夫自身も敵になりうるような環境なわけですから、「小さくて無力な赤ちゃんを守れるのは自分しかいない」と奮い立つ人も多いだろうと思います。
そこで夫が『うまく』やらないと、その対立・わだかまりが一生続いてしまう…みたいな感じでしょうか。
「お互いがお互いを大事に思っている」ということが前提になるとして、1つの物事に対してどう受け取るかというのが男女によって全然違う、というのはやっぱりおもしろいですね。
『脳』という物質的には、男性の脳でも女性の脳でも差異はないから『同じもの』なはずなのに、本書には『緊急のときにどういう行動をとるかというのが、男女の脳では違う』と書かれていました。
それは本当におもしろいです。
男性は、もうずっとずっと長い間『狩り』をしなければいけなかったので、お気持ちの『ON』『OFF』を明確に切り替えるそうです。
いつも気が張ってる状態だと耐えられないし、自分が安らげる状況だといろいろ『シャットダウン』してしまって、話の内容がオートでマスキングされてしまい適当にしか返事ができなくなる、と。
ははー、なるほどねーと思いました。
ずっとずっと気が張っていたら、それこそ頭がおかしくなっちゃうでしょうしね。
逆に女性というのは、『家』で帰りを待つという性質上、いろんな人とコミュニケーションを取って情報を集めていく必要があったり、自分の半径数メートルをものすごく観察して何か変化がないかを見つけたり、そういうことが得意な脳に育っていくそうです。
だって、そうやって何百万年も暮らしてきたんですからね。
ここ数年で言われ出した「ダイバーシティ」なんて「急に言われても…」って感じでしょうよ。
やっぱり、男女で異なっているというのが不思議だよなーと思います。
今回、『会話』についても結構書かれていました。
その極意はたった1つ。
『自分の話は結論から言い、相手の話は共感で受ける』。
なるほどなーと。
会話には『問題解決型』と『共感型』の2種類あって、男性が『問題解決型』、女性は『共感型』が多いようです。
もちろん、環境によって逆にならざるを得ない状況もあります。
もしくは、自分のコンディションが良くなかったりすると逆になる、とかもあるようですね。
だから、基本的に「自分は短くズバッと結論を言う」ように心がけて、「相手の話は共感で受ける」というのがアサーションテクニックというか、円満な家庭を築く秘訣だということみたいです。
これは本当すごいなと思いました。
あとおもしろかったのは、『女性の脳には異性の警戒スイッチが搭載されている』というところ。
なので、『異性からのアクション』に対して反射的に「これって攻撃では?」と疑う本能があると。
これは確かにそうだよな、と思います。
年頃になると異性からアプローチされる機会もありますが、それが100%相手の善意や好意だったとしても、自分にとって不要・不快なものであれば『悪意』になるわけですよ。
そういうものを自分の中で弾いていかないと生きていけないので、やっぱり警戒してしまうんですよね。
だから、もうすでに『身内』になっているはずの夫からの「今日は何していたの?」という、本当にさりげない言葉をかけられたときに、反射的に「攻撃なのでは!?」と思ってしまい「どうせ何もしてないよ!」みたいな回答になってしまう、と。
これも、なるほどなー、ですね。
「別に夫は敵意を持っているわけじゃない」と頭では分かっていても、『反射的』にそういう攻撃的な返しになってしまうという理由が、ここにあったんですね。
女性脳の、男性にはわかってもらえないつらさも書かれていました。
挙げられていたのが、洗剤などの『在庫管理』。
「覚えて置かなければいけない」ということは、本当に苦痛ですよね…。
黒川先生にそう言ってもらえるの、なんだか嬉しかったです。
なので、私は QR コードを使ってシステム化しました。
これは、今でもまだ使用しています。
今回も本当にいろんな有益なことが書いてあって、これはまさに『夫婦のトリセツ』だよなーと思いました。
まぁ、もちろん読んだからといってすべて実行できるわけじゃないですし、忘れてしまうこともあるんですけど、やっぱり1回でも目を通していれば「こういうこと書いてあったな」とワンクッション置けるので、気持ちに余裕が持てるようになると思いました。
またいつか見返したい本ですね。
「『テクニックで乗り越える』なんてそんな悲しいことはしたくない。愛情で乗り越えるんだ」という人たちほど疲弊する、というのが皮肉っぽいですし、本当におもしろいですね。
別にテクニックを使おうが何しようが、円満に生活していけるんだったらそれでいいんだと思います。
自分の家庭は、誰でも安らげる心理的安全性の高い空間であることを願ってやまないです。





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