薬屋のひとりごと 12

読んだ本

日向夏さんの『薬屋のひとりごと 12』を読みました。
先日の『薬屋のひとりごと 11』の続刊です。

薬屋のひとりごと 11
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 11』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 10』の続刊です。 表紙は空を見上げる猫猫と陸孫。羽ばたく鳥の翼も描かれています。この鳥は…翼が茶色なので鳩ではない? 茶色い鳩なのかな? それか陸孫たち一族が昔...

今巻の表紙は、猫猫と小紅ちゃんと女鏢師さん。
小紅ちゃんは多方面から後継者候補として引っ張りだこでした。器用になんでもこなせる子として大人気。前巻で初登場したときは、こんなに一緒にいることになるとは思いませんでしたね。表紙を見る限りは薄毛っぽいこともないし良かったです。髪は女の命ですからねー。
そして、女鏢師さん。スラッとした体躯で猫猫たちを影に日向に助けてくれた存在です。正体は…まさかの雀さん。9巻で初登場してからずっとよくわからない不思議な人ポジでしたが、ここで彼女の生い立ちが明らかにされました。

雀さん雀さん、要するに鴟梟や虎狼などと異父兄弟ということですよね?
前巻の『林小人』のあたりで、雀さんが「詐欺師とか間諜」についての説明をするシーンがあったんですけど、あそこで雀さんが思い浮かべていたのは自分の母親のことだったんですね…。
前巻の陸孫の生い立ちもかなりキツいものがありましたが、雀さんの生い立ちもまたキツい…。
雀さんは既婚者だし子供もいますけど、齢は猫猫と対して変わらないはずですよね。それでこの人生の濃密さ。そしてこの達観したような性格。本当に大変な半生だったんでしょう…。
馬良とは政略結婚のようですが、それでも2人の間にはちゃんと絆ができているみたいで。禰豆子スタイルで往診に同行したのはおもしろかったですが。『すべすべお肌』で大切に育てられてきた馬良に対して変な嫉妬や逆恨みを抱くこともなく、壬氏に愛される猫猫に対しても同様で、『職務』に忠実に生きているところが本当に好きです。馬良も消去法みたいな考え方ではありますが、そんなこと言っていても雀さんを大事にしていることが伝わってきます。雀さんには本当に幸せになってほしいです。

しかし、話は前後しますが、猫猫は本当に巻き込まれますね…。さらわれやすい? ピーチ姫かな? ちゃんと機転を利かせてなんとか帰還できてよかったですよ。壬氏さまのやることなすこと裏目に出る感じもなかなかですけど…。
そして、壬氏さまと猫猫、本当に両思いだー…。嬉しいなぁ。照れてる壬氏さまかわいい。猫猫にとっても壬氏さまが大切な人になっていて、本当に良かったです。アセクシャルっぽい感じなのかなと思っていたので、このままだったらどっちにとってもかわいそうだなーって心配していました。余計なお世話ですけど。

姚さんの叔父さんの魯侍郎が雀さんの上司だったのにも驚きました。姚さんに対して見合いを勧めてくるのは、自分の巳の一族の仕事から遠ざけたかったからなんでしょうか? まぁ、姚さんは賢い女の子ではありますが、巳の方の仕事は無理そうですもんね。

そして。最後の最後にすごいオチがついたところで、9巻で出発して長かった西都篇も終わりました。
…『西都』っていうとどうしても『西の都』ということで、ブルマとかを思い出しちゃってましたけどね。そして『中央』っていう文字を見ると『セントラル』って勝手にルビが振られて、ハガレンっぽい感じになっちゃってましたけどね。
いやー、西都篇、長かったですね、濃かったですね! まぁ、帰ってからもまだまだ濃い生活が続くんでしょうが、ひとまずゆっくり休んでほしいものです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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