地雷グリコ

読んだ本

青崎有吾さんの『地雷グリコ』を読みました。
青崎さんの小説は『ノッキンオン・ロックドドア2』以来です。

前々から気になっていたんですが、ようやく読むことができました。
気になっていたものの、前知識は一切無しで読み始めました。
『地雷』というワードから、戦争の話かも…と思っていたので、こういう話で本当にびっくりしています。
後半に出てくる『他校』の話とか、まさに漫画『賭ケグルイ』の世界のようだな、と思いました。

連作短編集になっていて、5個の話とエピローグが入っていました。
どれも、手に汗握る『バトル』(ただし、死んだりはしない)の話です。

最初は表題作『地雷グリコ』。
『地雷』と『グリコ』の合成語で、なにかと思えば、あの階段で遊ぶ『グリコ』のことでした。
いやぁ、読んでいる分にはとっても楽しいんですけど、自分でこんなことまで考えなきゃいけないのは本当に大変です。
私、こういう勝負事は本当に向かないし、好きでもないので、『この世界』に生まれなくてよかったと思ってしまいました。
たしかに、小さな頃はよく遊んだ『グリコ』。
そこに『地雷』という要素を入れたのは、すごくおもしろいと思いました。
しかも、主人公の真兎の作戦がすごい。
こんな『コンボ』を食らったら、本当にやる気が無くなりますね…。
普通の『グリコ』だと3の倍数しか必要ないですが、ペナルティが『マイナス10』となると、そこから3の倍数が関係なくなって変則的になるし…と考えて、そこで思考を放棄してしまいます。
ネット上で感想をいろいろ見ていたんですが、「3段目と6段目に地雷を仕掛ければ、相手を完封できるのでは」と書かれているのを見たんですが、それも有効なんでしょうか?
もう、私の脳みそはパンパンです。

2つ目は『坊主衰弱』。
これはひどい。
なにがって、マスターが。
こういうコソコソしたヤツに「ぎゃふん」と言わせることができて、本当に良かったですよ。
確かに「出禁になるのと自分で行かないのではまったく違う」というのは、わかりますねー。
にしても、こうやって『外部との連携』も必要になるとなると、なんというかまさに『賭ケグルイ』の世界のようです。
チームワークが大切ですね…。

3つ目は『自由律ジャンケン』。
これもすごかったですね。
まさか、手の形だけでなくて『どちらの腕なのか』まで見られていたとは。
審判も、杓子定規なだけの人だと務まらないということでしょうか。
『じゃんけんの新しい型』なんて、考えてもみなかったですね。
…そもそもじゃんけん嫌いだし、弱いし、めんどくさいからいつも同じものを出してしまうタイプなんですよね。
ほんと、この世界、向いてないなー。

4つ目は『だるまさんがかぞえた』。
これはスカッとしましたね!
まさか『10000』とは。
妙にしつこく質問したのもこういうわけねー。
そこからすでに勝負は始まっていた、ということなんですね。
相手の『今後の予定』まで見越して仕掛けるというのが、本当にすごい。
真兎ちゃん、本当に高校生なんでしょうか…?
真兎ちゃんも、あっちの学校に入ればよかったのにねー。

最後は『フォールーム・ポーカー』。
なるほど、『これ』が目的だったんですね。
もちろん、生徒会が絡んでこなければ、ここまで行けるとは思っていなかったんでしょうけど。
この話も本当にわけがわからなかったです、いい意味で。
いかにルールの盲点をつくか、なんでしょうけど、椅子あり扇風機あり火事あり、何でもありですね…。
こんなゲームをすぐに準備できる塗辺くん…。
有能すぎないですか…?
「謝らせたかった」という内容が、これだったのか…と。
結果的には、本人はそんなに気にしていなかったみたいですし、友情も戻ったようで本当に良かったです。
きっと自分の努力で『頬白高校に進学した』という結果を、いいものに変えられたんでしょうね。

そして、エピローグ。
また『一緒に』戦うことができるみたいです。
続編フラグかな、なんて期待してしまいますが…どうかな?
高校が違っても、こうやって協力して交流が深められるといいですね。
星越高校の制度がぶっ壊されたら…どんなことになっちゃうんでしょうか?

よく見ると、表紙には5個全部の勝負にまつわる絵が書いてあるんですね!
最初は気づきませんでした。
漫画も連載されているようですね。
これからもいろいろ展開されるんでしょうか。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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