ビブリア古書堂の事件手帖 II ~扉子と空白の時~

読んだ本

三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖 II ~扉子と空白の時~』を読みました。
先日の続刊です。

今回はなんかゾクゾクしましたね!
丸々1巻横溝正史です。
しかも、目次の次には家系図。本格的!
その上、開始から祖母の智恵子登場。
不穏な空気が漂ってきます…。

と言いつつ、実は私、横溝正史の金田一耕助の小説って読んだことなくて…。
石坂浩二・古谷一行・豊川悦司・稲垣吾郎での映像化は見たことがあります。
有名な話は大体知っているとは思いますが…。
Kindle Unlimited で読めるのもあるから、いつか読もう。いつか。
以前から書いているとおり、『金田一少年』関連についてはバッチリです。
…はい、本書でご指摘のとおりファンタジーですが、
一応承諾受けてたはず…。

今回も前巻と同様で、すでに起きている事件についての回想でした。
智恵子から頼まれて、大輔くんが書いている『マイブック』の
2012年版と2021年版を持ってきたとのこと。
…ん? 扉子、もう高校生??
しかも、2012年が扉子の「生まれた年」ってことはうちの息子と同い年…。
うちの息子、小5なんだけど…。
結構未来のこと書いてるってことでいいのかな?

横溝正史の未発表作品である『雪割草』を巡る、一族の事件の話です。
と言っても、人が頭から湖にぶっ刺さったりしていることはなく、
誰も殺されてもいません。
相変わらず、古書を巡る人の争いです。
しかも出てくるのは双子の老女。
ますます金田一耕助って感じですね…!

しかも、この件は2回『事件化』しました。
1回目の以来では2012年、
そのときは完全に謎が解けたわけではなかったようで、
関係者一同にしこりを残してしまったようです。
その後、2021年にまた関係者と関わることになります。
そしてその結末もまた、後味のかなり悪いものとなってしまいました。
悲しいですね…。
古書ってそんなに人を狂わせるものなんですかね…。
2つの事件の間に挟まれた『獄門島』のエピソードは
少しほっこりすることができたので、それが救いかな…。

まだ1冊残っているので、楽しみです。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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