カラマゾフの兄弟

フョードル・ドストエフスキーの『カラマゾフの兄弟』を読みました。
『カラマーゾフの兄弟』の方が一般的でしょうか?
一応、本書のタイトルが『カラマゾフの兄弟』だったのでそうしています。
…ドストエフスキー『さん』の方がいいのか…?

きっかけはまた『人間臨終図巻』です。
2巻に『ドストエフスキー』の項目があって、カラマーゾフの兄弟について『世界文学史上最高傑作』と書いてあったので、興味が出て読み始めました。

いやー、これ、めっちゃ長かったです。
私が読んだものは上中下巻合本版で、Kindle 内の表記だと1656ページとなっていました。
上巻部分の終わりに解説が入っていたし、奥付とか中下巻の表紙とか目次とかもありますが、まぁ1600ページくらいあったと思います。
読了に10日くらいかかったような…。
そして、その、大変申し訳ないのですが、本当に読みにくかったです…。
まず、表記の揺れというんですか?
カラマーゾフの3兄弟の呼び方が、

長男: ドミトリイ(356) → ミーチャ(942)、ミーチカ(9★)
次男: イワン(759) → ワーニャ(1★)
三男: アレクセイ(167) → アリョーシャ(1265)

なんです。
()内は検索でヒットする件数です。
『本名 → あだ名』で、★がついているのは父親のフョードルの呼び方です。
特に『ドミトリイ=ミーチャ』がしっくりこなくて、たまに混乱していました…。
『ド【ミ】トリイ』だから『【ミ】ーチャ』なの?
エリザベスとリザ・リズ・ベスみたいなもの?
本名とあだ名の使い分けもよく分からなくて。
会話文だけでなく地の文(?)でも両方出てくるから…。
そうかと思えば、フルネームで書いているところもあるし…。

それから、すぐ泣くし、すぐ接吻するし、すぐてんかんを起こす。
気性が荒いんでしょうか…?
時代柄? お国柄?
以前『平家物語』を読んだときも、「登場人物よく泣くなぁ…」と思ったんですが、昔の人ってよく泣くんですかね?
(平家物語は、結局最後まで読めませんでした…)

あと、最後の方なんですが、会話が長い。とっても長い。
裁判の場面だから仕方ないかもしれませんが、ずっと喋ってる。
「よーしゃべるな…」と思いながら読んでいました。

ストーリーは…こんな感じで合ってるんでしょうか?
退役軍人の長男(ドミトリイ)は先妻の子、次男(イワン・職業は?)と修道僧の三男(アレクセイ)は後妻の子。
使用人として働いている男(スメルジャコフ)は四男かもしれない?
父と長男は同じ女性(グルーシェンカ)を好きになる。
長男には別に婚約者(カチェリーナ)がいるが、婚約者は次男を好きになる。
別々に暮らしていた3兄弟はよく会うようになるが、仲はあまり良くない?
三男、長男が暴力を振るった男の子供に指を噛まれる。
四男(使用人)はてんかんの発作を起こすことがある。
ただし、四男(使用人)のてんかん発作は演技の場合もある。
三男の修道院の長老が亡くなって、その遺体がすごく臭うので、三男は神へ疑念を持つようになる(そうなの?)。
長男は婚約者と縁を切るために父親の家に盗みに入り、使用人の老人に見つかり殴りつける。
その後、父と争っている想い人の元恋人を追い払い、酒場で豪遊しているところを逮捕される。
容疑は父殺し、父親は何者かに殺されてしまった。
ちなみに使用人の老人は一命をとりとめている。
次男は長男が犯人だと信じていたが、三男が四男(使用人)が怪しいといってはばからず、次男が直接四男(使用人)を問いただすと犯行を認めるような発言をする。
しかし、四男(使用人)は裁判前に自殺してしまった。
裁判では最初、長男に有利に進み無罪になるかと思われたが、長男の婚約者が長男の「父を殺す」と書いた手紙を証拠として提出したことで、長男のシベリア流刑20年が確定。
三男の指を噛んだ男の子が病気で死に、お葬式が開かれる。