中山七里さんの『おやすみラフマニノフ』を読みました。
中山さんの小説は『作家刑事毒島の嘲笑』以来です。
ようやく読めた、『岬洋介シリーズ』の2作目。
というか、最新刊の『いまこそガーシュウィン』以外は全部購入してしまいました!
…なのに、『#中山七里KU祭り』が7月8月と開催されていて、『岬洋介シリーズ』が全部 Kindle Unlimited に出ている…。
いや、いいんだ、後悔はない。
きっと、最新作の『いまこそガーシュウィン』も、文庫版が出たら買うのさ。
ということで、ここからしばらくはうちも『岬洋介祭り』『中山七里 KU 祭り』となります。
で、今回は『おやすみラフマニノフ』です。
これは、以前読んだ脅威のデビュー作『さよならドビュッシー』の続刊です。
さすが中山七里さん、本当にあっという間に読み終わってしまいました。
そして、今回もものすごくおもしろかったです…。
やっぱり岬先生はすごく優しいし、聡明で素敵な人だなと思いました。
こんな人いないかな…よく探したらいるのかな…。
しかも、ピアノの腕前だけでなく、オーケストラの指揮者もできるなんて。
今回は、『闘う君の唄を』『騒がしい楽園』に出てきた神尾舞子の初登場を、ようやく見ることができました。
確かに、この彼女を知っていたら、幼稚園の先生になるというのは全然想像がつかないですね…。
どういう経緯で幼稚園の先生を選んだんでしょうかね…?
働いていてストレスがないのか、ちょっと心配してしまいます。
割り切っているからいいのかな…?
今回のメインの曲の1つに『鐘のロンド』というのがありました。
これが『ラ・カンパネラ』のことなんですねー。
しかも、元々バイオリンの曲だったとのこと、まったく知りませんでした。
今回、後半でオーケストラに参加してくれるようになった女性のあだ名が『プチ子・ヘミング』でした。
私は1回だけフジコ・ヘミングさんのコンサートに行ったことがあって、そこで聞いた『ラ・カンパネラ』も覚えていました。
「あの曲だなー」と、浸りながら読むことができて、やっぱり『岬洋介シリーズ』はいいなー、と思いますね。
前回の『さよならドビュッシー』では、岬先生はメインの語り手ではなく登場人物の一人的な感じで、一人称の語り手としてルシアが語っていました。
そして、彼女は騒動の中での犯人の1人でした。
今回の語り手も岬先生ではなく、晶(あきら)という男性が一人称でした。
途中で晶くんがが騒動の犯人だと自供する場面があって、「今回もまた犯人視点だったのか」と思ってしまったんですけど…。
やっぱり、そこからもう1周ぐるんと回る感じでしたねー。
彼の意外な過去も明らかになって、『ある人物』に対する好感度はただ下がりでした。
(そもそも、好感度がない人だったかも知れませんが)
やっぱり、ある程度才能が認められた人、権威がある人っていうのは、その辺はだらしないことが多いですね…。
『英雄色を好む』なんて言わないでほしいわー、時代遅れだわー。
大企業の社長とか高名な演奏家とかねー。
晶くんが、ずっとアタックされていた初音さんになびかなかったのも、「あぁ、こういう理由か…」と納得…しつつ、「複雑な気持ちだったんだろうな」と悲しい気持ちになりました。
途中で晶くんと岬先生が避難所で演奏するシーンがあるんですが、そこはやっぱり感動しました。
確かに、あのときそこにいる人たちは誰も彼らの演奏を望んではいなかったですが、結局すべてを終えた時点で『土砂降りよりも大きな音の拍手』でした。
やっぱり、音楽を含む芸術には人の心を揺さぶるパワーがあるんでしょうね。
結局、晶くんは嘘をついていました。
そのことが、彼の今後のキャリアなどに傷をつけないといいな、と思います。
音楽家としてご飯を食べていける人は本当に一握りだと思いますが、がんばってほしいなと思いました。






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