日向夏さんの『薬屋のひとりごと 5』を読みました。
先日の『薬屋のひとりごと 4』の続刊です。
ここからはアニメ化も漫画化もされていない部分の話です。
表紙は壬氏さま単品。右頬がこちらに向く形で玉座? に座っています。頬にはかすかに傷跡がありますけど…髪の毛の影かなとも思ったけど、やっぱり傷ですよね。まー、もったいないとは思いますが、だからといって壬氏さまの価値は変わらないですねー。
この巻でもたくさんの新顔が登場しました。中でも、前巻の砦で出会った男『左膳』とは長い付き合いになりそうな感じ…。ちょうどいいところにちょうどいい人が出てきて、よかったよかった。趙迂の事情もわかっているし。
あとは『白娘々』ですかね…美しい見た目とは裏腹に、ずいぶん不気味な感じのする女性です。アルビノは写真でしか見たことないですが、昔はよく誘拐されたりひどい目にあわされたりしたと聞いたことがあるので、かわいそうではありますけど…。なんか一悶着も二悶着もありそうですね。
それから里樹妃。…彼女はどうしてこんなにいろいろ巻き込まれるんでしょうか…? ある意味ラノベっぽい人かもしれませんが。猫猫に『不幸体質』と言われていましたが、まさにそうですね。親にも兄弟にも愛されず、悲しい生い立ちだったとは。
しかし! 今回はなんだかちょっとロマンチックな展開になりましたね…。『ハチミツとクローバー』の第1話『人が恋におちる瞬間をはじめてみてしまった』じゃないですか! しかも相手が…まさかのカタブツ…。これで彼も少しは柔らかくなるといいのですが。
そして、終話。
…私の想像力では、猫猫がどうやって壬氏さまを悦ばせた(?)のかがよくわからなかった…。ここは漫画・もしくはアニメを見て補強するしかないですね。楽しみです。
というか、こういう場面とか花街の描写とかがあると、まだ子供にはおすすめできないんだなぁ…。おもしろいから読んでほしいと思うことはあるんですが。説明を求められるとちょっと口ごもってしまいそう。『鬼滅の刃 遊郭編』でもそういう話題になりましたよねー。『遊郭=竜宮城』と言えばいい、なんて記事も見ましたが。
あとは、『嬰児交換』が両者の暗黙の了解だった、というのはなかなかの情報ですね。安氏さまは複雑な気持ちだったんですね。あ、私が『嬰児交換』という言葉を初めて知ったのは『金田一少年の事件簿』の『飛騨からくり屋敷殺人事件』、通称『首刈り武者』ですね! あれも、生まれて間もない子供を交換してしまったことからすべてが始まった事件でした。
猫猫たちはいまだ西都にいます。仕方ないとは言え、急に連れてこられて大変だわ。
まだまだ帰れないのかな? だんだん『蝗害』も現実味を帯びてくるし、なんだか不穏な感じがしますね…。
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