日向夏さんの『薬屋のひとりごと 2』を読みました。
先日の『薬屋のひとりごと 1』の続刊です。
表紙は青い薔薇を握りながらたたずむ猫猫。
青い薔薇って何かと題材になりますね。『その着せ替え人形は恋をする』でも色付きの薔薇を作るシーンがありましたが、今回もそれと同じような製法でしたね。昔サスペンスドラマか何かで、「青い薔薇は、薔薇を細菌に感染させて作るから、日持ちしない」みたいなのを見たんですが…そういう製法もあるんでしょうか?
前回はクビになってしまった後に壬氏さまに『身請け』してもらったところまででした。
今回は壬氏さまの下で働きはじめ、不可解な事件が頻発するところから始まります。本当にいろいろありますね…。粉塵爆発、季節外れの鱠での昏睡状態、集めた太陽光溶ける鉛、翠苓との再会、壬氏さま狙わる! からの、翠苓の『死』、李白の半裸、青い薔薇、とある妓女の身請け。これ、前も書きましたが、アニメ後期3ヶ月分の内容です。それがギュッとなってこの1冊に凝縮! いやー、お買い得ですね(笑)。
と言っても端折られているわけではないです。というか、こっちがオリジナルだし。アニメとか漫画は絵がある分じっくり見せる(魅せる)感じですが、小説だと文章読んで自分で補う感じなので、やっぱり凝縮されますね。アニメ2期も2冊分で行けるのであれば、アニメはかなりストックがある状態ですね。できればちゃんと最後までやってほしい…。
この巻のハイライトといえば、やっぱり最後の羅漢が『妓女』を身請けするシーン。ここは漫画でもアニメでも泣いたんですが、小説でもグッときましたね…。梅梅姐ちゃんの複雑な気持ちに鷲掴みにされます。猫猫も興味なさそうにしていても気にしているところが垣間見えて、微笑ましい…いや、言葉って難しいな。複雑な家庭事情ですからね…。
羅漢は猫猫にまさに蛇蝎のごとく嫌われていますが、この巻のこのシーン見ちゃったら嫌いになれないですね…。
次の巻からはアニメ化されていない部分です。漫画は読んでいるので内容はわかりますが、それでも楽しみですね~。
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