自由研究には向かない殺人

読んだ本

ホリー・ジャクソンさんの『自由研究には向かない殺人』を読みました。
ホリー・ジャクソンさんの本は初めてです。

本屋で偶に見かけているのでタイトルは知っていたんですが、Amazon のリコメンド機能で猛烈にプッシュされた(ような気がする)ので買ってみました。
昔は翻訳の小説に抵抗感があったんですが、最近ではすっかりそれもなくなったので嬉しいです。『火星の人』のおかげかな~。

火星の人
アンディ・ウィアーさんの『火星の人(上・下)』を読みました。アンディ・ウィアーさんの小説は初めてです。 …いやー、これ、今までちょっとでもためらっていた自分が恥ずかしくなるくらいおもしろかったです…!いつからかわからないんですが、外国の小説...

ピップは17歳高校生の女の子。母親と継父と2人の子供である弟と、ゴールデン・レトリバーのバーニーとでリトル・キルトンという町で暮らしています。
ピップは自由研究で、自分の町で5年前に起きた失踪事件を調べています。
この場合の『自由研究』とは、『夏休みの』のようなものではなく、高校の卒業研究のような位置づけのもので、1年間掛けて取り組むもののようです。
5年前、ピップの住むリトル・キルトンでは1件の自殺と1件の失踪事件が起きました。アンディという女の子が失踪し、彼女の恋人だったサルという男の子が自殺したとされています。世間ではサルがアンディを殺害し、どこかに遺棄した上で自殺したものと考えられていて、そのせいでサルの家族は町の中でも孤立した存在になってしまっていました。
ピップはサルと面識があり、ほんの少し淡い感情を抱いたこともありました。そのせいもあり、サルがアンディを殺したとは到底考えられません。サルの無実を証明すべく、サルの弟のラヴィと協力してその謎を解き明かすために奔走します。

リトル・キルトンはイギリスの田舎町(という設定)らしいんですが…え、本当にこんなに薬物に汚染されてるんですか…? いや、日本の盛り場(笑)もこんな感じ? 私が無知なだけなんでしょうか? 最近でも、「沖縄では大麻などの薬物の使用年齢が大幅に下がってきている」みたいなニュースを見たような気がしますが、そういう風潮なんでしょうか…? こ、怖いです。
それから、カラミティパーティとか…『カラミティ』といえば、私にとっては『ワイルドアームズ』のカラミティ・ジェーンなんですが、なんだかすごいパーティっぽいですね…。しかも、そこでも薬物がまん延してるんでしょ? こわいよー。まぁ、私が仮にこの地区に済んでいたとしても、多分オタクタイプの学生と認識されて読んでもらえないとは思いますが…。すぐ側にこんな環境があるのか、と思うとぼさっとしていられないですね。一応私も子供の親ですし。

ピップの捜査手法はジャーナリスト顔負けですねー。すごい。しかし、小説とかに出てくるジャーナリストがよく危険な目に遭うように、ピップも結構危険な目に何度も遭っています。かけがえのないものも奪われてしまいました…。ここのシーンはとてもつらかったですね。
ところどころでピップの作業記録が出てくるんですが、その最後に大体『容疑者リスト』が出てきます。現在の捜査の進捗によってそこのリストに人名が追加されたり削除されたりします。捜査のシミュレーションゲームのようでおもしろいです。
捜査も、直接会いに行くだけでなく、SNS などで接触を図ったりしています。そしてそのときは自らの身分を偽ったりもしています。プロのスパイかなんかかな。

『容疑者リスト』があるのでだんだん犯人が絞られていくんですが、「うわーこの人が犯人かー」とちょっと悲しい感じになります。そして、その犯人とは別の犯人もいたりして、よく学業やテストもあるような学生がここまで調べたな、と感心してしまいますね。犯人その1の不可解な行動も、なんだか病んでいるのが伝わってくるようで不気味でした。

この本は続編があって、さっき調べたら3部作に前日譚の1作が加わって4冊になっていました。とりあえず2冊めがセールになっていたので購入しておきました。そのうち読みます。楽しみです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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