狼と香辛料 IV

読んだ本

支倉凍砂さんの『狼と香辛料 IV』を読みました。

狼と香辛料 III
支倉凍砂さんの『狼と香辛料 III』を読みました。 今回もまた大変な感じで。リュビンハイゲンという大きな町にやってきたロレンスとホロ。そこでホロは、なかなかのやり手商人のアマーティに一目惚れされてしまいます。アマーティは公衆の面前で、ロレン

今回はとある小さな村の騒動に巻き込まれてしまいます。
その村に行く前に、ちょっと大きな町に寄るのですが、
どうやらその時点で目をつけられていたようです。
いやー怖い。

その小さな村はちょっと変わった村でした。
産業としては小麦を作ることくらいしかなさそうなのに、
農閑期でも内職に性を出す感じがない。
村にある教会は訪れる人がほぼなく、
かわりに『トルエオ様』と呼ばれる蛇を崇めている…など。
この村には、『狼と香辛料 III』で知り合いになった
錬金術師の女性から教えてもらった
『修道院』の場所を知る人物がいると言われてきたものの、
その人はすでに亡くなっており、
後継者と思しき少女は頑なに口を閉ざしています。
少女エルサは粉挽きの青年エヴァンと仲がいいのですが、
『粉挽き』というのは常に疑われ、嫌われ、
誰からも感謝されない職業なんだそう。
しばらくすると、少し前に寄った大きな町から
「この村で取れた麦で作ったパンを食べて死んだ人間が出た」
と知らされます。
エルサの前の代の司祭が町と結んでいた分不相応な条約のお陰で
ぬくぬく暮らしていた村民は、
麦に毒を混ぜたのがロレンスかエヴァンだと決めつけ、
捕まえて差し出そうとしてきます。
ロレンスとホロ、エルサとエヴァンはほうほうの体で逃げ出しますが、
エルサの「やっぱり逃げることはできません」という言葉を受け、
起死回生の一手を放ちます。

今回もなんとか危機をくぐり抜けたロレンスとホロでしたが、
しかし行く先々でいろんな目に遭いますねー。
行商人をやっていると、
こんなふうにいろいろなできごとに遭遇するんでしょうか?
『狼と香辛料 II』でも書きましたが、
この世界の住人じゃなくて本当に良かったと思いますよ…。
のほほんとなんて行きていけない世界ですね。
あと、分不相応すぎる条件というのはその人(達)の
ためにはならないということが本当によくわかります。
村の人達も、これからは『普通の村』のように頑張らないとですね。

次巻も楽しみです。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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