夏への扉

読んだ本

ロバート・A・ハインラインさんの『夏への扉』を読みました。

1年以上前に購入して忘れていました。
たまにやっちゃうんですよねー。
しかも、タイムトラベル小説として有名なものらしいじゃないですか…。
全然知らず、前知識なしで読みました。

1970年、主人公のダニエルは親友のマイルズと2人で会社を作り、
『ハイヤーガール』という家庭用メイドロボ(でいいのかな?)を開発してました。
途中で仲間に加えた事務員のベルと婚約し、幸せの絶頂にいました。
ダニエルはマイルズの義理の娘であるリッキーとも仲良くしています。
しかしある日、ベルはダニエルを裏切ってマイルズと組み、
会社からダニエルを追放してハイヤーガールの権利も奪い、
更にダニエルを冷凍睡眠させるように仕向けます。
西暦2000年に目覚めたダニエルは、
入っていた保険会社が潰れていたため財産を失っていました。
なんとか職を得て生活していたダニエルは
自分と同じイニシャルの人物が特許を申請していたり、
リッキーも同じく冷凍睡眠していたものの目覚めてすぐに
誰かと結婚してしまったりと、
いろいろ不可解なことに遭遇します。
たまたま同僚から軍事機密であるタイムマシンの存在を聞いたダニエルは、
開発した教授をなんとか騙して再度1970年に旅立ちます。

まず、『ハイヤーガール』いいですね…。
途中でとある登場人物が「男のひとでカジノ分かる人を見つけて、こんなに嬉しいことはないわ」
というシーンがあるんですが、本当ですよね…。
誰かハイヤーガール作ってくれないかなー。
構造をいろいろ説明している部分もあるんですが、いまいちよくわかりませんでした(笑)。
まぁ、今はロボット掃除機とか全自動洗濯機とか、
かなり便利なものがたくさん出てますけどね。

あと、1970年 → 2000年 → 1970年 → 2000年と
何度も時間旅行するところもおもしろいですね。
そのうち未来に行く方法はどちらも冷凍睡眠です。
『三体』でも人工睡眠として同じような技術が出てきていました。

1970年時点で確立されているのがすごいですね…。
この小説は1957年に書かれたものみたいですが、
2023年現在でも実用化されていないです…よね…? 私が知らないだけ?

1回目の2000年の頃までは訳のわからないことばっかりで
読んでいてちょっと不安になるんですが、
その後は怒涛の伏線回収という感じで目まぐるしく事態が動きます。
いままで起きていたことが鮮やかに解明されていくのがなかなか壮観でした。

いやぁ、タイムトラベルものは夢がありますよね~。
ちなみに私は、『クロノ・トリガー』が大好きです。
ゲームですけど。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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