山田風太郎さんの『人間臨終図巻 2』を読みました。
先日の『人間臨終図巻 1』の続刊です。
今回は50歳~64歳までに亡くなった方の臨終の様子が書かれています。
今巻で特に印象に残ったのは、
- 平賀源内
またまた恐縮ですが、ロマサガ2にも『ヒラガ◯◯世』で出ていた人です。
「エレキテル」の人だなーという印象しかなかったんですが、亡くなり方がこんな残念な感じだったとは…。
- 原田甲斐
本名は原田宗輔、『甲斐』は通称だそうです。
仙台藩の重臣とのこと。
…この人のこと、まったく知りませんでした。
読んだ限り、どれが真実なのかはわかりませんが、一族郎党皆殺しみたいなのはかわいそうですね…。
- ナポレオン
彼がヒ素中毒だった(かもしれない?)というのは、高校の時の世界史の先生が言っていたような気がします。そういうどうでもいいこと(?)は覚えているのに、ナポレオン自身の経歴はあんまり覚えていないんですよね…。困ったねぇ。
- 野口英世
福島県出身の、1000円札の人。
三上博史さんの映画『遠き落日』を映画館で見た覚えがあります。
(…渡辺淳一の原作だったんですね…知らなかった)
映画では清く正しい人という印象だったんですが、そーでもないということをのちに知りました(笑)。
本項最後の一文「認めてやってよかろう」がちょっと引っかかりますねー。
- ゴーギャン
先日読んだ『リボルバー』に彼のことが詳しく書いてあったので、それを思い出しながら読みました。
画家を志していなければ、普通に金持ちのまま幸せな生涯を送ることができたんでしょうか。
でもそうだったら、『我々はどこから来たのか~』は生まれなかったんですもんね…。
- 魯迅
何をした人なのかあまり知らなかったんですが(『阿Q正伝』がどんな物語なのかも知らない)、確かに東北大学の片平キャンパスにこの人の銅像が建っていたのを覚えています。
今もあるのかな。
ちなみに母校ではありません(笑)。通学路だっただけです。
- ベートーヴェン
作曲家なのに聴覚を失うという経験をし、自分の曲の演奏会がスタンディングオベーションで終了してもしばらく気づかなかった、というエピソードを何かで見たことがあります。
気難しそうなお顔の方ですが、やっぱり気難しかったんですかね…。
そして、梅毒。多いな…。
前巻は若い人が多かったので気にならなかったんですが、このあたりは梅毒・梅毒・梅毒ですね…。
今、日本でも梅毒がとっても増えてきているみたいですが…。
たまに項目の最後に「同時期に◯◯が死んでいる」などの記述があって、あー、この人とこの人が同じ時代の人だったのかー、と興味深いです。
まだ3と4がありますからね、楽しみです。
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