劉慈欣さんの『三体III 死神永生』を読み終えました。
『死神永生』は『ししんえいせい』と読むそうです。
今回も Audible で読みました。
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今回もすごかったなぁ…。
人工冬眠が普通に使われているから、すぐに世代を超えてしまいます。
なんだかちょっとドラゴンボールみたいです。
「ドラゴンボールでもとにもどれるんだ、気にすんな」的な。
あとは、なんだか壮大な『ロミオとジュリエット』のようでもありました。
今回の主人公はチェン・シンという女性。
彼女は学生のときに、冴えない同級生の男性ユン・ティエンミンと出会います。
2人は特に親しいというわけではなかったけれど、
ユン・ティエンミンはチェン・シンを好いていたし、
チェンシンの方もなぜか気になる存在ではあったようです。
時は『三体II』の中盤あたり、ウォールフェイサープロジェクトが始動した頃。
その頃チェン・シンは『ラダープロジェクト』という計画に携わっていました。
ラダープロジェクトは、人間の脳を三体文明に潜り込ませるという計画で、
脳だけを送り届けるため重病人で安楽死に同意した人を探していました。
ユン・ティエンミンはちょうど(?)余命幾ばくもない状態で
安楽死法に同意していたし、チェン・シンも上司に彼を推薦していたので
(後に、なんて酷いことをしたんだとと気づき、
撤回しようとしましたが間に合わず)
ユン・ティエンミンの脳が三体文明に送られることになりました。
とにかく今回も、地球ではいろんなことが起こりすぎです。
『三体II』では、最後の最後でなんとか丸く収まった風だったので、
「ここでやめたほうがいいんだろうか…?」と悩みました。
結局読んだんですけど、前回よりもさらにさらに酷いことが起きましたね…。
目まぐるしく、次から次へといろいろ起きすぎて、
何がなんだかわけがわからなくなりました。
『四次元から見ると、三次元はすべてが開かれている』みたいな記述があるんですが、
そういえば高校のときにそんな話を先生から聞いたな…と思い出しました。
上の次元からは下の次元へ簡単に干渉できる、みたいな。
あと、『まじかる☆タルるートくん』というマンガに出てくる
りあねーちゃんのアイテム『ねんどうりょくん』ですかね。
ねんどうりょくんを通して見る風景は、
二次元的に遠近感関係なしに動かせてしまうという魔法アイテムなんですが、
四次元から三次元についてもそういうイメージでいいんでしょうか…?
もうね、自分の粗末な知識と想像力をフル活用させないとついていけません。
ユン・ティエンミンのチェン・シンに対する愛情が深すぎて
もう悲しくて悲しくて。
本当にすれ違いばかり。
幸せに暮らせたんだと信じたいです。
あと、『バンカープロジェクト』と聞いて
『NieR:Automata』を思い出しました。
早くアニメ再開しないかな…。
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話がズレましたが、
とりあえず『三体三部作』は読み終えました!
いやぁ、すごかったなぁ。おもしろかった。
あとは『三体X 観想之宙』と『三体0 球状閃電』があります。
…と思っていたんですが、訳者あとがきで知った新事実。
『三体X』は二次創作らしく、劉慈欣さんが書いたものではないようです…!
表紙も同じ感じで出版社も同じなので
「時系列がわからないなぁ」と思っていたんですが、
公式スピンオフという位置づけらしいです。
『三体』シリーズが好きすぎて、終わったときのロスがすごすぎて、
自分で続編を書いてしまったそうです。すごいですね…。
ちなみに『三体0』は劉慈欣さんの書いた『三体』の前日譚とのこと。
ここまで来たからには、全部読むかー。
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