あけましておめでとうございます。
2023年もたくさん本を読むことができて幸せでした。
今日は2023年にこのブログで紹介した本の中から BEST 10を選びました。
【 2023年にこのブログで紹介した本 】であり、『2023年に発売された本』というくくりではないのでご了承ください。
第10位 話を聞かない男、地図が読めない女 新旧版
アラン・ピーズさん、バーバラ・ピーズさんの『話を聞かない男、地図が読めない女』です。
オリジナルである旧版の発売が2002年なので新しい本ではありません。
ただ、感想にも書きましたが、発売当時に読んでいたら反感だらけで最後まで読めなかったと思います。なので、私にとってはいいタイミングで読む機会に恵まれたなぁ、という感想です。
男性と女性の脳は作りが違うということ。どちらが優れている、という議論ではなく、得意なこと不得意なことがそれぞれあるので、それを踏まえた上で進路や職業を決めたほうが、不幸が少なくなるのではないか? という感じの内容でした。
最近ではポリコレとかいろいろ言われていて、こういう内容を大きな声で言えない風潮かも知れませんが、行き過ぎない程度には大事なことだと思うんですけどね。加減が難しいんですけどね。
第9位 人がガンになるたった2つの条件
安保徹さんの『人がガンになるたった2つの条件』です。
ストレスなどで、身体が『低酸素』で『低体温』の状態が長く続くとガンになってしまうと書かれてします。人間のエネルギーを生み出す力には『解糖系』と『ミトコンドリア系』があって、どちらかだけが過度に優位になってもだめ。体自体も、ずっと暖めているだけではダメ、時には冷やすことも必要。人間の体はものすごいバランスで成り立っていて、改めてすごいなと感じました。
第8位 リボルバー
原田マハさんの『リボルバー』です。
ゴッホのひまわりをバックに『リボルバー』と書かれたシンプルな表紙ですが、インパクトはすごいです。内容も、伝記などで読んだゴッホの自殺説を覆す、『ゴッホ他殺説』。もちろん原田さんの創作なんですが、サラという女性の存在がなんだか本当に思えて、彼女の大切な絵も本当に実在するような気がして、終始ドキドキしっぱなしでした。
第7位 羆嵐
吉村昭さんの『羆嵐』です。
少し前に熊の被害が続出したとき、熊を射殺することに対して非難が集中したことがありました。そういう意見をお持ちの方は、全員『羆嵐』を読んでから発言していただきたい。そしてご本人の家でそのかわいそうな熊を飼われてはいかがでしょうか…。『羆嵐』はもちろんフィクションですが、実際にあった事件をベースに書かれています。吉村さんの淡々とした文章が逆に様々なことを突きつけてくるように感じ、とても怖かったです。リアル『進撃の巨人』。
第6位 韓国人として生まれ、日本人として生きる。~新日本人による日韓比較論~
シンシアリーさんの『韓国人として生まれ、日本人として生きる。~新日本人による日韓比較論~』です。
近いけどあまり良く知らず、昨今の報道などからはあまり良い印象が持てていない韓国でしたが、『元韓国人』の方の書かれた韓国の話はとてもおもしろく、ところどころなんだか腑に落ちるようなことがたくさん書かれていました。
第5位 精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方
樺沢紫苑先生の『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』です。通称『まいたの』。
毎日精力的に活動されている樺沢先生ですが、その源泉が『まいたの』にあります。どんなことも自分の一工夫で楽しくし、「続けなきゃ」と苦しむのではなく「とりあえず今日やろう」とやればその結果続くことになる。コンフォートゾーンから出ないと成長は得られないので、自分の『ちょいムズ』を知ってほんの少しずつ挑戦する。今日が1日楽しい、1週間毎日楽しい、1ヶ月・1年・10年…となって、「自分の人生楽しかった」と終われるように、私も『まいたの』を探していきたいです。
第4位 同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』です。
これは本当に何度も泣いたなぁ…。今でも、本文に「同志少女よ、敵を撃て」と書かれたあのシーンを思うと、涙がじわっとあふれてきますね。主人公セラフィマが、引退した後心穏やかに暮らせることを願ってやみません。…あ、フィクションだってことはわかってます、大丈夫です。
第3位 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 小説33巻
香月美夜さんの『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 小説33巻』です。
「終わってしまった…」とちょっとロスになるくらいハマったシリーズだったので。33巻もあるのでもう1度最初から読み直すのもなかなか時間がかかりそうなんですが、でも今年はぜひともやりたいですね。一気に読むとまたいろんな発見ができそうです。
第2位 たゆたえども沈まず
原田マハさんの『たゆたえども沈まず』です。
2023年は今までの人生の中でこんなに美術館に行った年はないってくらい行ったんですが、この本を読んでいなかったらここまではまらなかったかも知れないと言っても過言ではないです。
8位『リボルバー』と同じゴッホモチーフですが、あちらは『現代』でゴッホの謎に迫る構成なのに対し、こちらは『当時』の登場人物がいきいきと動く様を体験するような構成です。また、原田さんの「ゴッホと林忠正が知り合いだったら…」というイマジネーションが素晴らしい物語を見せてくれました。こういうバックグラウンドを知って絵を見ると、さらにいろんな物が見えてくるんだというのも発見でした。出会えてよかった1冊です。
第1位 火星の人
アンディ・ウィアーさんの『火星の人』です。
めちゃ最近読んだ本。上下2冊構成でしたが、あっという間に読んでしまいました。本当におもしろかった! 主人公ワトニーのユーモアのある性格、チャレンジ精神、NASA の観察力など、全てがうまい具合に組み合わさあってようやく助け出されたんですね。感想のページにも書きましたが、ラストがすごくあっさりしていたのもなんだか大好きです。妙なリアリティがあるような気がします。映画『オデッセイ』、見たいと思います。
以上です。
やっぱりどうしても年末近くに読んだ本が多くなるような気がします。まぁ仕方ないです。
2023年は3巻以上あるシリーズ物を連続で読むことが多かったように思います。
- 新宿鮫 1~11
- 三体 1~3・ゼロ・X
- 狼と香辛料 1~24
- ビブリア古書堂の事件手帖(栞子) 1~7
- ビブリア古書堂の事件手帖(扉子) 1~3
- 人間臨終図巻 1~4
- 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 1~11
なかなかのボリュームでした。
2024年もたくさん本が読めますように。
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