横溝正史さんの『白と黒』を読みました。
先日の『仮面舞踏会』の続刊です。
先日読んだ『仮面舞踏会』に引き続き2番目の長さとのことだったんですが、『仮面舞踏会』ほど長いなとは思わなかったです。
そして、また今回も登場人物がものすごく多くて、誰が誰だかよくわからなくなってくることもたびたびありました…。
タイトルの『白と黒』、物語の中でも「何のことなんだ!?」と物議を醸していましたし、私自身も「オセロか何か?」なんて思ってたりしていましたが、最終的には『そういう』意味だったのかー…と。
『それ』についてはいろんな呼び方がありますけど、『白と黒』というのは初めて聞聞きました。
いわゆる『百合』とか『薔薇』とかは聞いたことがありましたけど…。
今回もまた、いわゆる『顔のない死体』が出てきました。
ですが、今回の場合は『入れ替わり』とかそういうことではなく、『その人の顔が世間に公表されるのを防ぐため』という理由だったのが、新鮮でおもしろかったです。
なるほど、こういう戦後のゴタゴタした時代なら、それに乗じた『蒸発』みたいなのものもありそうですもんね。
しかし、また戸籍などの身分証明の問題が気になります…。
病気になったときとか、大丈夫だったのかな、と。
時代的にまだ国民皆保険制度はどうなんでしょうね?
国民皆保険制度は昭和36年のことらしいですけど…。
まー、満額払えばいいだけのことなのか…?
今回の舞台が団地だったわけなんですが。
『団地』と言っても、今私たちが想像するようなものではなく、多分高級住宅地的な感じですよね。
この時代だと、こういう集合住宅みたいなものは、やっぱりまだ珍しかったんだろうなと思いました。
管理人が各部屋の鍵マスターキーを持っているというのも、まぁ普通のことなんですけど、いざこういう事件が起きてしまうとすごく怖いことだなと思ってしまいます。
そして、今回の犯人。
『迷路荘の惨劇』のときも同じように感じましたが、人殺しをしたにも関わらずうまくスルーっと捕まらずにここまで来ちゃって、どんどん大胆になっていてしまった、という感じでしょうか。
「歳がまだ若いのに、もうこんなにたくさんの殺人を犯していて恐ろしい」みたいなことが書いてありましたが、「だったら何歳だったらいいのか…?」という感じになってしまいますけどねー。
結局、何歳だろうがダメなことはダメなわけで。
しかし、それこそ『団地妻』じゃないですけど、みんな欲求不満でモヤモヤしてるんですかね?
人間関係めんどくさくなるだけなんだから、大人しくしてればいいのに、と思ってしまうんですけどね。
最後の最後で、『実は重要なヒントを握っている人間がものすごく身近にいた』というオチがありました。
金田一さんはズッコケそうになっていましたけど。
なんとなくですけど、『金田一少年の事件簿』の小説『鬼火島殺人事件』を思い出しました。




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