横溝正史さんの『悪魔の寵児』を読みました。
先日の『七つの仮面』の続刊です。
なんだか正直「胸糞の悪い話」だったなと思いました。
今回も、前回以前読んだ『悪魔の手毬唄』と同様、被害者にはそんなに落ち度がないのに殺害された感じでした。
さらに、『真の悪人』は、まぁ周りの人が殺されていくことで精神的ダメージを受けたかもしれませんが、本人自身は何か決定的なダメージを与えられたわけではない、というか…。
そこが、やっぱり納得いかないなーと思ってしまいました。
というか、最初『風間』という名前に反応してしまい、「え、あの風間さん、こんなひどいやつだったっけ…?」とかなり混乱してしまいました。
『風間さん』違いだったんですけどね…よかったよ…。
(金田一さんのお友達の『風間さん』も、愛人さんとかいっぱいお抱えになってますけどね…)
まず、今回はものすごい『ミスリード』として、めちゃくちゃ分かりやすく犯人っぽい2人組がいました。
途中までは「やっぱりこの人たちが犯人なのかな」と思いながら読んでいたんですよねー。
でも、その人たちも途中で殺されてしまったので、「あれ、やっぱり違うのか」という感じでした(笑)。
『人形を作る』というのは、先日読んだ『幽霊男』でも出てきていました。
『金田一少年の事件簿』には『蝋人形城殺人事件』という話があって、犯人が城に飾られている蝋人形に扮することで通行人をやり過ごすというシーンがありました。
今回は、まさかの『死体を蝋人形の中に入れて隠しておく』という方法でした。
…密封されるから、匂いとかは大丈夫なんでしょうかね。
いやー、恐ろしい。
今回の犯人たち、なかなかの演技派でした。
私なんか最初からかなり騙されていたと思います。
もう1人の主人公だった(でいいのかな?)の三太くんも、危うく騙されそうになっていましたね。
本当に危機一髪という感じでした。
今回はその『死体』を『披露』するのもなかなか悪趣味な感じで、周りにかなり不快感与えるような手段でした…。
それもあって、正直犯人に対していい感情はまったく持てなかったですねー。
ただ、それこそまた彼らの生育歴みたいなものが、確かに同情するに値するなという内容ではありました。
それに、犯人たちの真の狙いであった人物(=先ほど↑で書いた『真の悪人』)も、まーーなかなかのひどいやつだったというのもあり、なんだかトータルでもやっとした気持ちが残るような話でした…。
インパクトはものすごくありましたし、ビジュアル的にもすごかったんだろうなと思わせる感じではありました。
いろんな意味で『派手な作品』だったと思います。
最後、なんとなく大団円ぽい感じで終わろうとしていましたけど…。
「その人の子供で、本当にいいんだ…?」って、正直思ってしまいました…。
まぁ、ある意味お似合いのカップルなんですかね…。
お互い、配偶者が亡くなったばっかりなんですけどねー。





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