中山七里さんの『もういちどベートーヴェン』を読みました。
先日の『どこかでベートーヴェン』の続刊です。
岬先生が司法修習生だった頃の話でした。
我々はもう『ピアニストの岬洋介』を知っているわけですが、前回の『どこかでベートーヴェン』での高校生の最後からどうやってピアニストになったのか、の穴埋めができて本当にスッキリしました。
今回始めて知ったのが『右手に時計をつける』だとか、『ティッシュを渡す』というのがゲイのサインだということ。
全然知らない知識だったので、本当にびっくりしました。
うちの息子は右利きなんですが、右手に時計つけているんですよね。
時計をつけ始めたときに右手につけていたので「左手に付けないの?」と聞いたら「なんとなく」と言ってたんですが、直させた方がいいんでしょうか…?
私としては、ミステリぽく「利き腕をごまかせる」的な感じでおもしろいなと思ったんですけど…。
高校時代の友達の話をしたとき、「1人だけ友達がいた」と言ったのは、きっと鷹村くんのことなんでしょうね。
彼が知ったらとっても喜ぶだろうなと思いました。
そして、今回も岬先生は…何と言うか『人たらし』で、いろんな人をドギマギさせて、周りの人が勝手に興奮して勝手に落ち込んでいくみたいな感じでしたね…。
やっぱりここでも『破壊神』は健在でした。
本当、天は二物与えるなーと思ってしまいます。
…他にも与えられているものはたくさんありますけどね。
にしても、真犯人はちょっといろいろやりすぎじゃないかと思いました。
大人しくしてりゃいいものを、いろいろ考えられるようなことをいっぱいしちゃっているので、結局バレちゃってるじゃん…と。
以前読んだ『46番目の密室』、そのときも思ったんですが、そういう立場のある人なんだから少し自粛すればいいのに…と思っちゃうですけど。
やっぱり『そういう部分』の自粛っていうのは、できないものなんでしょうか…?
今回の語り部だった天生さん、その名前から、「頭ボサボサで歯がギザギザの人なのかな」なんて勝手に思い描いていました。
…それはまぁ、『天羽』さんですけどね。
彼も岬先生にとっては、ある意味『恩人』ということになりました。
この人がこういう荒治療をしてくれなかったら、普通に検事かなにかになって、無難な生活を送っていたかもしれないですね。
検事さんはすばらしい職業ですが、本人にとっては「他にやりたいことがないから」みたいな消極的な熱意が持てない仕事になっちゃっていた可能性も無きにしもあらずですね。
それは、岬先生にとっても不幸なだったと思います。
事情を知らないまま、彼を無理やりコンサートホールに連れて行ってしまったあの行いは、とてもじゃないけど褒められるものではなく、古傷をえぐっているようでもそうだったですけど、結果的には良かったんでしょうね。
岬先生がコンテストで弾いているシーンが2回ありましたが、どっちも「いつ倒れるんじゃないか」とずっと冷や冷やしていました。
結果的には素晴らしい演奏だったみたいですし、コンクールで優勝もすることができたけど、本当に無事に終わって良かったと思いました。
所々で『静おばあちゃん』が出てきていて、「そういえば初対面なのか」と思いました。
『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵 2』で、玄太郎さんのお家に行ったときに岬先生と会ってたっけ?
それとも話が出ただけでしたっけ?
こういうときに、やっぱり Audible で聞いてると検索できないから不便なんですよねー(笑)。
それは最初の『さよならドビュッシー』の直前だったと思うので、岬先生はもうきっとピアノの方で生計を立てているはずですよね。
だから、今回の『もういちどベートーヴェン』の後に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵 2』がくるという時系列でいいのかな。
本当、中山さんの小説はいろんな人がいっぱい出てくるので、時系列の整理が大変です(笑)。
そして、次は『合唱』というタイトル、今まで出てきてた人がいっぱい出てくるとのことです。
それはまた、楽しみですねー!





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