中山七里さんの『鑑定人 氏家京太郎』を読みました。
中山さんの小説は『越境刑事』以来です。
中山さんワールドの新キャラ・氏家京太郎氏が主人公の新シリーズです。
先日読んだ『合唱 岬洋介の帰還』にも登場していました。
御子柴弁護士御用達の鑑定屋さんでした。
先日読んだ『殺戮の狂詩曲』には登場していませんでしたが、その1つ前の巻である『悪徳の輪舞曲』には出ていたようです。
『悪徳の輪舞曲』は読んだのがもう4年前だったので、正直細かく記憶していませんでした。
…まぁ、5年くらい前の本に出ていたということで、『新キャラ』かどうかは微妙ですかね…。
今回は、「そうじゃないといいな」と思っていた結末ドンピシャで…正直ちょっとへこんでしまいました。
『もう一人の犯人』が登場したときに、その人物が現在通っている大学が少し話題に出るんですが、それを聞いた瞬間に真相が想像できてしまいました。
でも、「そうじゃないといいな」とずっと思いながら読んでいました。
でも、そうでした。
…大学生の時点で、玉の輿的なことまで考えてるなんて正直すごいなと思いましたね…。
私自身は今に至るまでそのような状況になったことが一度たりともないので、そんな事を考えたこともなかったので…。
まぁ、境遇の違いなんでしょうね。
しかし、今回はなんとも学歴が高そうな人たちがたくさん出てくるお話だったんですが、そういう人でも自分のリアルな『性』癖には抗えないんですね…。
一生懸命勉強していい学校にに行っても、こんなことで人生が台無しになってしまうんですね。
『民間の鑑定センター』というのは、イメージがうまくできませんでした。
たまにテレビでお見かけする鈴木松美さんみたいな方、ということなんでしょうか?
あと思いつくのは、ドラマ『アンナチュラル』の『UDI ラボ』ですかね?
まぁ、UDI ラボはちょっと違うかな…。
「科捜研で一人前になった後に転職する」というのは、科捜研側からしてみれば「むかつく」以外のナニモノでもないですね。
ただ、昨今の警察の不祥事とか、ギッチギチの縦社会とか、そういうことを考えるて嫌気が差すというのも、わからないでもないですかね…。
まぁ難しいところではありますね。
というか、『鑑識』って潰しが効かなそうですけど、そうやって民間のセンターがあるというはいいですねー。
…いや、警察官自体が潰しが効きにくい…ですかね…。
『足利事件』は以前ルポを読んだことがありました。
「昔の DNA 鑑定の精度ってそんなレベルなのか」と愕然としましたね…。
いや、『昔』といっても、1990年なんですよね。
『金田一少年の事件簿』の『異人館村殺人事件(1992年頃)』で、俵田刑事が「指紋から血液鑑定から DNA 検査までしたんだ!」という台詞を口にするシーンがあるんですが、昔持っていた『金田一少年の推理ミス』という本に「DNA 鑑定はそんなに早くはできない」と書いてあったのを思い出しました。
当時はまだきちんと確立されていなかった技術だったので、精度も低くて迅速な処理もできなかったわけですね。
足利事件では、確か1/1000くらいの精度だったと書いてありました。
0.1% と聞くと低いなとは思いますが、それで冤罪になってしまったわけですもんね。
それこそ俵田刑事が言ったみたいに指紋や血液鑑定など複数を組み合わせて使うべきものだったんでしょう。
「3件の殺人のうち1件だけ否認」というところから、『死刑にいたる病』を思い出しました。
でもまぁ、『死刑回避』かー、なるほどなー、と。
あとは、『越境刑事』の高頭冴子さんが出てきたので、やっぱりちょっと嬉しくなっちゃいました。
それから、「容疑者が確定して捜査が消滅してしまう」という流れは、『合唱 岬洋介の帰還』と同じ状況でした。
やっぱり、実際の事件でもそういう感じなんでしょうか。
ドラマとかだと、熱血刑事が「納得いかない!」と単独捜査を開始する感じですが…実際はそんなことはほとんどないんでしょうね…。
警察のみなさんも仕事ですから、必要のないところに人員を割くことはできませんもんね…。
Kindle Unlimited で読みました。
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