連続殺人鬼カエル男 完結編

読んだ本

中山七里さんの『連続殺人鬼カエル男 完結編』を読みました。
中山さんの小説は『殺戮の狂詩曲』以来です。

あぁ、『完結編』…。
『カエル男』の物語が終わってしまいました。
このシリーズは、中山さんの作品の中でも殺し方が結構グロい方ですし、今回もまぁそれなりに気持ち悪かったんですけど。
やっぱり、ずっと追ってきた有働さゆりがいなくなってしまったのは、なんだかちょっと、いやとっても寂しいです。

最初に読む順番の注意書きがありました。
『連続殺人鬼カエル男』→『連続殺人鬼カエル男 ふたたび』→『嗤う淑女 二人』の3冊を読んでからどうぞ、とのこと。

えぇ、ちゃんと全部読んでから挑んでおります。
順番はちょっと間違えましたけど…。

しかし、有働さゆりは本当に頭脳派でしたね。
『嗤う淑女 二人』の最後で親指を自分で切断しまったので、これからどうするんだろうとかなり心配していたんですが…。

なるほど、片手だけでも、上手ければピアニスト的な仕事ができるんですね…。
考えても見なかったので、本当にびっくりしました。
ホテルを泊まり歩いているなんて生活、金銭的によく続けていけるな…と思っていたんですが、なるほどこういう収入源があるんですね…。

それから、元ストリートチルドレンの拓真くん。
有働さゆりに目をつけられてしまった、というのは、この子の人生にとってこれからどう影響するかわからないですが…。
有働さゆりにとっては、最後のとても幸せなひとときだったのかもしれないですね。

今回は、「か」「き」ときて「く」ではなく「つ」になってしまいました。
「まさか、間違えたの!?」と私も思っていたんですけど…。
なるほど、そういう意味だったんですね…。
同じ中山さんが書いた『ネメシスの使者』という作品があるんですが、死刑囚となって収監されている人物を自分の手で殺害するために、自ら犯罪者となって刑務所に入る、という内容です(超ざっくり)。
そちらを以前読んだときにも「こんな方法が…」と思ったものですが、今回もまた方法に驚きました。
まぁ、もちろんフィクションだとはわかっているんですけど…。
にしても、それにまんまと踊らされてしまった埼玉県警もちょっとかわいそう…。
しかし、今回被害者となった御前崎教授には、いろいろ思うところがありすぎたので、この結果は正直留意が下がりましたけど。
方法は完全に間違ってるとは思いますが、とりあえずその辺もちゃんと区切りをつけたところは、有働さゆり恐るべし、でした。

そして、横浜駅での最後。
『人格統合』うんぬんの話も出てきました。
私としてはなんとなく納得してしまいましたが、この手の多重人格の話は実際の患者さんを見たことがないのでよくわからない、というのが正直なところです。
でも、主人格が『カエル男』ではなく『有働さゆり』の方なんだったとしたら、今回のような決着のつけ方ではなく、「罪を償う」という選択肢も考えてほしかったです…。
でも、やっぱり人格が違うので、「自分がやったんじゃない」と思うと、とてもじゃないけど服役する気にはなれなかった、ということなんでしょうかね。

彼女に対してある種の憧れを抱いていた古手川くん。
もちろん、それは間違った憧れなわけですが、彼の家庭環境を鑑みるとわかる気持ちもあります。
なので、そこはどうか『ヒポクラテスシリーズ』の真琴ちゃんが、何とかフォローしてあげてほしいなと思います。
…『カエル男シリーズ』はこうやって完結してしまいましたから、あとの2人の進展は『ヒポクラテスシリーズ』におまかせするしかないですねー。
監察医と警察官っというと、『法医学教室の事件ファイル』的なカップリングですけどね。

今回は『合唱 岬洋介の帰還』にも出てきていた天生さんがちょこっとだけ登場していました。

後半からの出番で、なんだか旧友に会えたような感じで嬉しかったんですけど…まぁ、ちょっと貧乏くじだったかなーという感じはありますね…。

有働さゆりを最後まで追うことができて良かったです。
やっぱりおもしろかったなぁ。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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