清武英利さんの『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』を読みました。
清武さんの本は初めてです。
なんか、本当にすごい話でした…。
真っ黒のバックに旭日章の表紙、それとこの『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』というタイトルから、以前読んだ『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』のような、警察内部の『恥』のようなものを書いた内容だと思っていました…。
読んでみたら、まったく違いました(笑)。
外務省の内部ではびこっている事件を暴こうとする、『警察と外務省との戦い』という、ものすごく硬派な内容でした。
この『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』、どうやら WOWOW でドラマにもなっていたらしいです。
Amazon Prime Video で見られるようで、機会があったら見たいですね。
佐藤浩市さん、江口洋介さんなんかが出演されていたようです。
そして、今回のターゲットである外務省の人物は、北村一輝さん…。
先日読んだ『木挽町のあだ討ち』でもターゲット役でした。
本当にすごい役者さんだなぁ…。
内容についてもまったく知らない状態で読み始めました。
でも、読んでいて少しずつ思い出しましたよ…!
21世紀の最初のあたり。
事件が発覚して、連日ずっとテレビでやっていたような気がします。
『外務省機密費流用事件』。
思い出しました。
なんか、私たちの年代って、この事件の記憶があるからか、なんとなく『公務員』・『お役所』・『外務省』イコール『金』という感覚が刷り込まれているような気がします。
もちろん、他の多くの方々はとても真面目に働いてくださっているんだとは思うんですが…。
やっぱり、この出来事の影響はすごく大きいと思いましたね。
私の大学は公立だったんですが、「この人たちもひょっとしたら…?」と思ってしまったことは少なからずありました(すみません)。
タイトルの『石つぶて』というのは、捜査二課の1人1人の警察官たちのことを指しているようです。
「1人1人のちからは小さいが、力を合わせて粘り強く続けていればこういう『巨悪』にも立ち向かえる」ということなんだと思います。
本当に地道な捜査の連続。
少しずつ少しずつ証拠を固めていった執念が本当にすごいと思いますし、頭が下がる思いです。
やっぱりこういうことは、きちんと教育された警察官でないとできない仕事でしょうね。
その一方で、こんなに大きな事件を表沙汰にしたにも関わらず、賞状と少しの賞金、それから『体のいい左遷』。
なんだか報われないですね…。
こんな状態でも、毎日毎日ご自身の職務をまっとうしてくださっている警察の皆さんには、本当に感謝の思い出いっぱいです。
…『石つぶて』、『ピクミン4』ではとても有益な攻撃手段ですからね…。
2プレイの時しか使えませんが…。
まぁ、関係ないけど…。
しかし、この当時の外務省の、何という杜撰さ。
いやぁ、すごいなと思ってしまいました。
こんなどんぶり勘定、嘘がまかり通っていて、好きなだけお金が入ってくるのであれば…、確かに頭もおかしくなっちゃうだろうなとは思います。
うちの父は民間企業(?)で経理をずっとやっていたのでこういう話や背景なんかも少し聞きましたし、「まぁ、仕方ないかも」と思える話もありましたが、このケースはあまりにもひどいなと思いました。
先日読んだ、『チームみらい』の安野さんの本『はじめる力』にも書かれていましたが、ちゃんとクリーンに会計なども透明化できるようなツールがあるようなので、そういうものがちゃんと広まっていって、国民にも分かりやすく示してもらえればいいなと思います。
逮捕後に取り調べ室での取り調べが可視化がされるようになって、「捜査がやり辛くなった」というのは、まぁ分かるような気もしますね…。
先日見た映画の『爆弾』でも、普通に取り調べの様子を動画で保存していました。
ただし、ちょっと『やばいシーン』なんかはわざとビデオ撮らせなかったり…みたいなこともありました(笑)。
なので、完全に100% クリアになっているとは言えないかも知れませんね。
それよりも前の時代で活躍してきた警察官にとっては、そういう事態はとってもやりにくいのかもしれないですが、これもまぁ『時代』だから仕方がないよな、と思いました。
これで完全に外務省の膿が出たわけではない、と書いてありました。
まさにそうなんでしょうね…。
ここまでひどいものはないかもしれないですけど、これからも同様のケースが発生したりはするかもしれないですね。
収賄とかそういう話ばっかり…。
なんか嫌になってしまいます。
こうなると、やっぱり先日の『木挽町のあだ討ち』のときも思った通り、勝間和代さんがご自身の YouTube でおっしゃっていた「勧善懲悪ものばかり読んでいると、苦しくなる」というくだりが真実なんだろうな、と思ってしまいます。
一生懸命頑張っている人が報われない世の中は悲しいです。
まぁ、私なんかができるようなことではないんですけどね…。






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