悪魔の手毬唄

読んだ本

横溝正史さんの『悪魔の手毬唄』を読みました。
先日の『首』の続刊です。

最初から数えてこれで12冊め、全22冊合本版なので、後半に突入です。

今回は『見立て殺人』、キターーーーーー! という感じでした!
歌なんかに合わせて殺されていくというのは、『金田一少年の事件簿』でいうと『オペラ座館殺人事件』、『秘宝島殺人事件』が少し(ちょっと違うかな?)、『露西亜人形殺人事件』、『獄門塾殺人事件』…くらい?
あれ、意外と少ないのかな…? なにか忘れてる…?

今回も『顔のない死体』が出てきました。
入れ替わりやなんやらいろいろ考えた結果、まさかの『同一人物』。
これはすごいなと思ってしまいました。

…しかし。
同い年生まれの女子4人が、全部『この人』の子供って…。
どんだけだよ…サイテーなやつじゃないか…。
里子は本当にかわいそうでした。
全身赤痣だらけで生まれてきて、それを気にして隠れるように生きてきました。
他の同い年の女の子はみんなかわいらしいく成長していきます。
一人なんか、大スターですもんね。
そして、今回の事件での自分の母親の異常な行動に気づき、それを阻止するかのように赤痣を隠すのをやめた直後…犯人によって殺害されてしまいました。
しかも、アリバイ工作のために、洋服を剥ぎ取られた状態で発見されるなんて…。
死してもなお、赤痣をさらされてしいまって…なんてむごい…。
こんな不幸なこと、ありますか…?
この子は天国で安らかに暮らしてほしいな、と本当に思いました。
…今の技術だったら、赤痣は消せるんでしょうか?
そもそも原因がよくわからなくて。
うちの祖父の手の甲にも赤痣のようなものがあったんですが、そういう感じなんでしょうか?
Gemini に聞いたところ、「今の技術だったら消せる可能性が高い」と返ってきたので、なんだか余計に悲しくなってしまいました。

今回は、目立ったトリックのようなものはあまりなかったように思いました。
でも、殺人の動機や人の心情などがものすごく鮮やかに描かれていて、とてもおもしろかったです。
確かに、犯人の置かれた立場や当時の世相からして、同情できる点もたくさんありました。
あとは、実際は最初の被害者だった(のかな?)放庵さんの『サンショウウオ』とか、夜盲症を隠していたこととか…。
登場人物たちが本当に生きているみたいに、それぞれ立ち回っているなーと思いながら読みました。

一番最後に金田一さんが磯川警部に向かって「失礼しました。警部さん、あなたはリカを愛していられたのですね」と言うシーンがありました。
ちょっとびっくりしたんですけど、「あーそうだったのかー」と。
磯川さんにとっても、とてもつらい事件になってしまいましたね…。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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