森博嗣さんの『幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC』を読みました。
先日の『封印再度 WHO INSIDE』の続刊です。
内容的に、どうしても『金田一少年の事件簿』の『魔術列車殺人事件』(地獄の傀儡師こと高遠遙一の初登場作品)を思い出してしまう話でした。
最初の脱出のときは全然わからなかったんですけど、その次のお葬式から遺体が消失するところでは、なんとなく『魔術列車殺人事件』の最初の犠牲者・ジェントル山神の『風船』のことを思い出しながら読んでいたので、「首以外は人形だったんじゃないか?」と思いました。
その後でこっそり移動させられたのであれば、必然的に『あの人』がやったのかな、というところまでは分かったんですけど…。
まさかの、そっちが本体だったとは…という感じですね。
というか、一番最後に犀川先生が「有里匠幻!」と叫んだところで、ようやく「こっちが本体だったんだ」と思ったんですけど、その後萌絵が謎解きをするときに「そうじゃない」という話を展開させていったので、なんだかすごく混乱してしまいました。
でもやっぱり逆だったか、と。
前々回の『詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE』は、トリックが専門的すぎてまったく歯が立たない感じの内容だったんですけど、それに比べたら今回の方がなんとなく予想がつきやすかった、というのはありました。
ただ、今回の中でも出てきていましたが、やっぱり科学技術が発展しすぎていて、どんな道具でも作れてしまうという感じになってしまっています。
それこそ『詩的私的ジャック』のときの『ドアの巻き取りの機械』みたいなものがいっぱい出てきてしまって、推理小説的にはおもしろくないと言うか難しいと言うか、そういう感じになってきてしまうんだろうな、とは思いました。
「高性能な飛行マシンが5万円で買える」みたいな話がありましたが、まさに今のドローンはすごい技術を使っているにも関わらず、安価で買える本体もたくさんありますもんね。
なかなか推理小説家泣かせななのかもしれないですね。
今回はおもしろいことに、章立てが全部奇数でした。
ということは、次の巻はすべて偶数の章立てで進んで、流れがそれに対応している、という感じなんでしょうか?
せっかく萌絵の親友が遊びに来てくれたのに、あんまり出てこないし、なんか事件に巻き込まれている様子でしたけど、それは次の巻で回収されるということで大丈夫なんでしょうか?
前巻の最後で「婚約ってことになったのかな?」と思ってたら、本当に本人は婚約した気になっていますけど…本当にそれでいいんでしょうか…?
ただ、犀川先生にはもう萌絵しかいないでしょうねー。
それに、萌絵にももう犀川先生しかいないんだろうな、という諦めにも似た感情はありますね。
まぁ、2人でいたら楽しそうですしね。
しかし、双子でもないのに同じような顔の人がいて、しかもそれ使ってくるってのは、ちょっとずるいなと思ってしまいましたね。
仕方ないですけどね。
Audible で読みました。
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