平野累次さんの『ロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科』を読みました。
平野さんの本は初めてです。
2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんの「小学校の時の担任の先生に勧められた本」というエピソードで有名になったファラデーの『ロウソクの科学』を、子供向けにリライトした本です。
先ほど Wikipedia を見たら、2016年ノーベル生理学・医学賞の大隅良典さんも『ロウソクの科学』を挙げられていたようですね。
当時私も読んでみたいなと思っていましたが、いつの間にか忘れてしまっていました。
今回、たまたま Kindle のサジェストに上がってきたので、読んでみました。
内容としては、ファラデーの原著の『ロウソクの科学』に感銘を受けた男性・原出(はらで)先生が、『ロウソク理科研究所』を設立、そこにたまたま迷い込んだ男女の双子の兄弟に自由研究の課題のアイデアを授ける…という内容でした。
正直、『ラスト』に関しては「たぶんそういう感じになるんだろうな」という予想通りではありました。
ただ…、やっぱり私はそういうラストに弱いんだよなぁ…(笑)。
幼少期にこういう経験をしたとはいえ、『そこ』まで至る道のりはとても大変だと思うんですけど、きっとそういう人たちの中からノーベル賞を取るような人が出てくるんでしょうね…。
ファラデーの原著は読んだことがないので、どういう内容なのかはわかりません。
この本に書かれている実験の内容は、実験としては比較的かんたんなものも多かったです。
「こういう実験、小学校の理科でやったなぁ…」と郷愁を感じるものもいくつか。
一方で、ちょっと難しい実験もあり、盛りだくさんで楽しかったです。
ただねー、やっぱり『今の時代の子』が読むには『ビジュアル』が少なすぎて、正直あまり興味を持てないかもしれないな、とも思いました。
もちろん『角川つばさ文庫』なので、普通の本よりは挿絵が多いんですけどね。
「こういうのは映像で見たいなー」と、やっぱり思ってしまいます。
ただ…難しいですね。
こういうのを映像にすると、いかにも『教育番組』みたいになっちゃいますしね。
まぁ、それはそれでいいのかもしれないですが。
今の時代だからこそ、『YouTube』で『ファラデー』なんかで検索すれば、これらの実験の映像もたくさん出てくるんでしょうけどね。
『あとがき』にも書いてありましたが、ここに書かれている実験は原著にあった実験すべてではなく、ピックアップしていくつか代表的なもの、のようです。
原著のボリューム、どれくらいなんでしょうねー。
確かに、これを子供の頃に読んでいたら、まーー刺激されただろうなーと思います。
私も、小学4年生ぐらいの時に理科の実験が本当に大好きで、ノートにすごく綺麗にメモを取っていました。
当時、進研ゼミで理科の実験の器具をノートに書き写すための型(と言っても、厚紙にデフォルメされた実験器具の絵が濃い目に印刷されただけのもの)が付録でついていたので、それを使って実験の様子をまとめていたんです。
そうしたら、担任の先生に「丁寧にかけてすごい」とほめられたんですよねー。
とても嬉しかったのを、いまだに覚えています。
きっと、こういうきっかけでその道に進む人も多いんでしょうね。
ただ私の場合は、ちょうど父がワープロ(富士通のオアシスでした)を自宅用に購入していた時期で、それを使って夏休みの宿題やグラフを作って、そっちも別口で褒めてもらったんですよね(笑)。
なので、そちらに夢中になっていたから、結果的にはそちらの方角に進んだ、という感じでしょうか。
いずれにせよ、やっぱり幼い時に興味を持って少し取り組んだもの、さらに誰かから褒めてもらった経験があるというのは、本当に励みになるなと思います。
今は『理系離れ』と言われていますよね。
「理系は大変だ」というイメージは、私にもあります。
自分の子供には、まぁ本人が望む未来があるならそちらの方にがんばって欲しいとは思いますが、『材料の一つ』としてこういうのを読んでもらうのもいいかもしれないなと思いました。
Kindle Unlimited で読みました。
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