プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

読んだ本

アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』を読みました。
アンディ・ウィアーさんの小説は『火星の人』以来です。

映画、公開されましたね。
チケットは買ってあるんです、行かなきゃとも思っているんです。
でも、時間がなくて…。
なので、とりあえず小説を読みました。
(耳読なので、家事しながらでも読めるんです、嬉しい…)

小説、結構前に買っていたんですが、前回の『火星の人』と同様、なかなか思いきらないと読めなくて。
やっぱり、翻訳の小説は読み始めるまで時間がかかってしまいます。

今回は…始まってみたら自分の記憶がなくて、なんだかよく分からない空間にいました。
さらに、自分が出ていた隣には二体のご遺体がある…という、とても不可解な状況。
知念実希人さんの『時限病棟』を彷彿とさせるような始まり方でした。

少しずつ自分の状況・過去などを思い出してきて、自分が今どういう状況に置かれているかも少しずつ思い出しています。
それは『片道切符』…。
隣にいる2人のご遺体も、自分とこの訓練を受けて、ともに地球から旅立ってきたかけがえのない仲間でした。
そもそも主人公の男性・グレースは、とても情に深い人のよう。
最初は研究者として論文などを発表していたようなんですが、その論文が『トンデモ論文』として学会から総スカンを受けてしまったことに絶望して、中学校の科学の教師になった、という経歴の持ち主です。
『今、地球で起きていること』が自分が教えてる子供たちの『未来』に多大な影響を与えることが分かり、それを何とかしたいという思いで、再び研究を再開したようです。

常人が持ち得ないようなものすごい権力を持っている女性・ストラットに半ば無理矢理連れ回され、いろいろ振り回されていますが、多分やりがいを感じているんだと思います。
そんな中で、片道しかないこの切符を持って地球から旅立っていった…ということですよね。
すごい勇気ですね…。

目的地に着いて、グレースは自分たちとは違う宇宙船を見つけて、それはそれは興奮していました。
そこから『地球外生命体』に会って、自分たちの常識の外側にいるその人(?)とコンタクトを取って、何日もかけて奇妙な不思議な、でも大切な友情を育んでいっています。
そして、その人が「こっちに来る」…というところで、今回の上巻は終わり。
…いやー、本当にいいところで切るなー。
下巻買ってなかったら、ソッコーで買ったでしょうね。
買ってたからいいんですけど。

地球の人類で初めて地球外生命体とコンタクトをとっているという事実。
それは、科学者だったらものすごく興奮するようなことなんでしょうけど…。
でも、自分が持っているのは『片道切符』なわけですよ。
「生きて帰って誰かに話すこと」が叶わないかもしれないっていうのが…本当に辛くて…。

そして『ロッキー』と呼んでいるこの地球外生命体。
悪い人じゃなくて、本当によかったなぁ…と思いました。
ロッキーも主人公も、共に3人でこの星に出発したのに、生き残ったのは一人だけだった、という奇妙な偶然が、2人の仲を近づけたというのは事実だと思います。
それから、宇宙旅行する人が当然知っているはずの『放射線』についても、ロッキーは知らなかったようで。
そんな『命に関わるような重大事』を教えてあげたということも、彼らの仲に影響してるんだと思います。
つくづく、本当にロッキーが悪い人じゃなくて良かった。
以前読んだ『三体』、地球外生命体が地球の人たちを侵略しようとしている、という話だった…ような気がします(うろ覚え)。

今まで自分としては、地球外生命体ともし会えたら、きっと仲良くなって…みたいな、幼稚園児みたいな想像しかしていませんでした。
この本を読んで、初めて「向こうは侵略目的かもしれない」ということがありえるんだな、と思い、すごく怖なりました。
だから、今回のロッキーはいい人で本当に良かったと思っています。
…ですよね? 大丈夫ですよね? 騙されてないですよね?

正直、書かれている内容科学的な内容についてはかなり難しいです。
そっち方面の知識がまったくない私にとって、これはどの辺までが現実たりうることで、どこからが『SF』なのか、という線引きもまったく分からない状態です。
でも、私のようなド素人ですと「きっとこういうこともあるんだろうな」と怖くなってしまいます。
実際にこういうことが起きてしまったときに、『地球』という場所しかなかったら、逃げ場所もないですし…どうしたらいいんでしょうね。
だからこそ、今『宇宙開発』的なものにすごく力を入れられてるってことなんでしょうか。

グレースとロッキーがわずか数日で会話をかわせるようになっているというのも、本当にすごかったですね。
相手は音程のようなもので話しかけてきて、『目』が発達していない生物だから、そもそものコミュニケーションの取り方がまったく違います。
にもかかわらず、Excel なんかを使ってコンタクトを可能にしたところ…!
すごいですね!
Excel 大好き人間としては、とても興味深いです。
でも、自分がこの立場だったら、こんな方法を思いつくかな…。
最初は、相手がやっていることを真似したり真似されたりみたいな、低次元なコミュニケーションしか取れませんでした。
でも、「手を振ったら、振り返してくれた」というのが、なんだかとってもうれしくて…泣いてしまいました。
少しずつコンタクトが取れるようになって、友情が育まれていって…。
他に誰もいない空間の中で、本当に心強かったでしょうね。

今回の話を読んで思い出すのは、やっぱり『Dr.Stone』ですねー。

一番最初、グレースが『仮死状態』みたいな感じだったというので、『Dr.Stone』でいうところの『月に向かうときに、千空たちが石化状態で行った』というところを思い出しました。
それに、『目的地についたとき、自分以外の人が誰もいない』というのは、『スイカがたった一人で石化復活液を作ったとき』と重なりました。

ついついあっという間に読んでしまったけど…。
あと半分で一体どうなるのか、本当に楽しみです。
でも、『片道切符』か…なにか一発逆転があると信じたいです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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