宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー 中』を読みました。
先日の『ブレイブ・ストーリー 上』の続刊です。
ほとんど全編が『幻界(ビジョン)』での冒険の話でした。
本当に、本当にいろんなことがあるなぁ…と、宮部さんの RPG に対する愛情が感じられるような気がして、読んでいて本当に楽しいです。
今回の表紙はキ・キーマとミーナなんだと思うんですけど…。
キ・キーマは、私はやっぱり映画でのイメージが強くて、もうちょっとスリムな感じだと思っていました…。
ガサラの街でカッツと出会い、ハイランダーになって最初の宝玉を手に入れる過程でミーナとも出会いました。
結局、ミツルと『同じ幻界』で旅をしていることも判明しました。
自分の父親と愛人・田中理香子にそっくりな人たちが出てきて、その人をたちを殺してしまう『幻』を見る…。
それが本当に『幻』なのか、本当は現実だったんじゃないか。
ワタルはこの先ずっとずっと悩んでいくんですよね…。
そして。
今回のこの旅が、いつもと違う『千年に一度』のものだったということがわかり、『人柱』になってしまうかもしれない…という怖い展開。
…いやー、本当に、本当にいろんなイベントがたたみかけてくるんですけど、全部きれいにつながっていて…。
ワタルが少しずつだけど着実に成長して行く様が、鮮やかに伝わってきます。
本当に素晴らしい話だな、とつくづく思いました。
ワタルはこの旅でいろんな仲間を見つけて、その人たちと協力してまわりの問題を解決して、どんどん結束が強くなっていきます。
『冒険』をしているな、とつくづく感じます。
もちろん命の危機もあったし、怖いこと悲しいことたくさんあったけど、本当にすごい冒険です。
一方でミツルは、一人だけでいろんなことを解決して、「ここは自分の世界じゃないから」とすべてを破壊して、自分の目的『だけ』を叶えるために進んでいきます。
本当に対照的な2人です。
前回、20年前に読んだ時も思いましたが、この『小学五年生』という年齢が、本当に絶妙だなと思っています。
体もだいぶ大きくなっているけど、それでもやっぱり精神的には子供です。
まだ成長しきっていなくて、普段は親に依存しないとまだまだ生きていけない年齢です。
でも本人は「子供扱いなんかして欲しくない」という空気を思いっきり出してくる年頃ですよね。
そういう絶妙な年齢で、本当にすごいチョイスだなと思ったことを思い出しました。
この『ブレイブ・ストーリー』は漫画化もされていて、ワタルが中学生という設定でした。
漫画も全巻読んでいて、結構ストーリーも異なっていて(そもそも『旅人』が2人だけでなくたくさんいます)、それもおもしろかったんですけど。
でもやっぱり、なんだかんだいって、原作が大好きなんですよね。
途中でドラゴンに会うところなんて、もー『いかにも』という感じで、RPG 好きにはたまらない展開だなと思ってしまいます。
『笛が2回しか使えない』とかね。
話の筋からは話の筋からは完全に外れてしまうんですが、こういう『異種族』がごった返して暮らしている世界の描写で、いつもすごく気になってしまうことがあります。
この『ブレイブ・ストーリー』に限らず、『しまじろう』とかでも。
しまじろうのお父さんとお母さんは、しまじろうと同じ『トラ』だと思うんですけど、例えばみみりんとしまじろうが『結婚』することになったら子どもはどうなるんだろう、とか。
とりっぴぃなんて鳥類ですし…。
しかも、あんまり同種の人たちがたくさんいる感じもしないですよね…。
同様に、『ブレイブ・ストーリー』でも、異種族の結婚とかってどうなってるのかな、って。
しまじろうの世界と違って同種族がたくさん暮らしているみたいだから、同種族間でしか結婚しない世界なんでしょうか。
登場人物に、例えば水人族とネ族の混血っぽい人は出てこなかったし。
…まー、本当にどうでもいい話ですね、すみません。
結構長い話なのにもかかわらず、本当にあっという間に読んでしまいます。
というか、止められないですね…。
本当にすごい話です。
最後の下巻も楽しみです。


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