青崎有吾さんの『ノッキンオン・ロックドドア』を読みました。
青崎さんの小説は『体育館の殺人』以来です。
この小説は、どうやらドラマ化されていたようですね…。
全然知らなかったので驚きました。
ちょっと見たかったな…。
連作短編集で、この巻には7つの話が入っていました。
1つ目は表題作『ノッキンオン・ロックドドア』。
軽快な感じで犯人が暴かれるのは小気味良かったです。
ただ、一番最後の『本当の目的』がなー…と感じてしまいました。
別に、踏ませたところで対象者が気づいていないわけですし、本当に、ただ単なる自己満なのかな…と。
犯人の職業柄、そういう屈折した気持ちがあるのも頷けるような気がしないでもないですけど。
鍵がかかっているように誤認させる方法は、昔『名探偵コナン』の『バスルーム密室事件』を思い出しました。
あとはこの間読んだ『マレー鉄道の謎』ですかね。
まだ第1話なので、各レギュラーメンバーのバックグラウンドなどもよくわかっていない状態です。
でも、今のところサクッとした感じで楽しく読んでいけそうな気がしています。
2つ目は『髪の短くなった死体』。
この手の話は一番最後なるほどと全部納得するんですけど、いつも途中経過ではまったくわからないんですよね…。
こういう話を作る場合って、どういう方向から作っていくんでしょうか。
今回も、終わってみたら全部が繋がってるし、ちゃんと合理的な説明もつくし、結果的に犯人の目印もあったわけですし、すごいなと思ってしまいます。
にしても、恋人に殺されたり逆に殺し返したりするような人生は歩みたくないなと思いますし、今のところそういうアクシデントも起きていないので、まぁ幸せなんだろうなーと思いました。
3つ目は『ダイヤル W を廻せ!』
ヒッチコックの映画のタイトルですかね。
見たことはないんですが、タイトルは有名なので知っていました。
『M』が『W』になったことで、「天地がひっくり返っている」というのと「ダイヤルが2つある」というののダブルミーニングでしょうか?
すごいですね…。
まさか本当にひっくり返ってるとは思わなかったので驚きました。
でも冷静に考えて、地面に接する部分と天板の部分だったら、何と言うか…ちょっと四隅にゴムがついてたりとか…そういうのってないもんなんでしょうか…? と思っちゃいましたけど。
まぁ、ささっと取り外したのかな。
開け方の紙を外してるぐらいなので、それぐらいやっとるか。
にしても、まぁその時期がちょうどたまたま断水だったなんて、犯人にとっては「ついてない」の一言しかないですね。
まぁそもそも殺人なんかしなきゃいいんですけどね…。
随分自堕落的な感じで描かれてる犯人なので、本当に衝動的にやっちゃったんだろうな、とは思いましたけどねー。
4つ目は『チープ・トリック』
新キャラ登場でした。
今後も頻出してきそうな御影くん。
主人公の倒理くん(すごい名前…)と氷雨くん(こっちもすごい…)、穿地ちゃんと御影くんの4人は、同じ大学のゼミで犯罪を研究していたとのことです。
つか、新卒カード捨てて探偵になったってことかー。
すごい、勇気あるな…。
御影くんも新卒で犯罪コーディネーター的な人になったってこと?
勇気あるな…。
集客どうやってやったのかな、なんていらない心配をしてしまいます。
事件については、一瞬「首吊りでもしてたのか」と思ったんですけど、それはちょっと考えすぎだったってことかな。
まぁ確かに、蛍光灯を変えるのって大変ですよね。
この間リビングとダイニングの LED のシーリングライト変えたとき、めちゃくちゃ大変でしたもん…。
「次はもっと簡単なやつにしよう」と心に誓ったのを思い出しました。
まぁ、次は10年後くらいかも知れませんが。
確かにここ最近は蛍光灯ほど頻繁に変えなくなりましたね。
LED で寿命を伸びてるから、本当に10年とかに1回変えるレベルですもんね。
世の中は変わりますねー、すごいもんだ。
5つ目は『いわゆる一つの雪密室』。
雪深い土地、パウダースノーの雪原の上に男性の刺殺体、凶器の包丁には指紋なし、足跡は少ない。
確かに、先日読んだ法月綸太郎さんの『雪密室』に似ている感じでした。
でも、結果として真相はだいぶ温厚な感じでした。
というか、少なくとも人に殺されたんじゃなかったというのは、なかなか良かったです。
にしても、『指紋を洗い流す』という行動は想像がつきますが、『雪が洗い流す』というのはなかなか思い至りませんでした。
「しばらくすると水になる」という知識はもちろんあるものの、想像している雪ってやっぱり個体ですからね…。
実際雪でも洗い流せるものなんでしょうか。
ただまぁ、『雪ぐ』なんて漢字で書くわけですから、ピンと来る人にはすぐにピンとくるんでしょうね。
…ここ最近、サラサラの雪なんて全然見てないですねー…。
6つ目は『十円玉が少なすぎる』。
こういうちょっとした、いわゆる『日常の謎』系の話って、実は全然関係ない荒唐無稽な話だった、というオチと、そこから繋がって結構重大な犯罪を暴いてしまった、というオチの2つに分かれると思うんですが、今回は後者の方でした。
以前に読んだ『古典部シリーズ』の『遠回りする雛』の中の『心あたりのある者は』という話を思い出しました。
あとは、『午後のチャイムが鳴るまでは』なんかも思い出しました。
今回も、バイトの薬子ちゃんが通りすがりにさりげなく聞いた一言で、話がどんどん膨らんでいきました。
結果として、依頼される前に殺人事件を解決していた、みたいな流れになりましたねー。
こういうの、おもしろいですよね。
よくもまぁそこまで想像を働かせられるなぁ…と思いつつ。
ま、事実は小説よりと言いますけど、実際にこんなことあったりするんでしょうかね。
内容的には、私ぐらいの歳の人だったら「公衆電話かな?」というのはすぐに思い浮かぶと思いました。
逆に、やっぱり若い人だと公衆電話って思い浮かばないんだな…と思いながら読みましたよ。
やっぱり、ジェネレーションギャップおもしろいですね。
最後は『限りなく確実な毒殺』。
シチュエーション的に、私も真っ先に疑ったのは、『金田一少年の事件簿』の『異人館ホテル殺人事件』の万代鈴江のような、『マジシャンズセレクト』でした。
読み終えて、「こういうやり方もあるのかー」と。
読んでいたときに「随分遅効性の毒なんだな」という感想は持っていたんですが、まさかそれがキーになっていたとは、という感じでした。
どうやら彼ら4人の中には、ずっと解決されていない『謎』みたいなものがあるようです。
それが、彼らの進路を別れさせてしまった、ということなんでしょうか。
とりあえず今回はここで終わってしまっています。
次巻もあるので、引き続き読んでいこうと思います。
Kindle Unlimited で読みました。
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