いつまでもショパン

読んだ本

中山七里さんの『いつまでもショパン』を読みました。
先日の『おやすみラフマニノフ』の続刊です。

前々回はルシアちゃん、前回は晶くんと、比較的感情移入しやすい人が語り手だったんですが…。
今回の舞台は何とポーランド。
そして、今回の語り手は、そのポーランドで若手ピアニストとして活躍しているヤンという男性でした。
なので、もう国籍も年代も文化も全然違うから、「没入して読んでいけるかな…?」という心配は若干ありました。
でも、そこは結果としてはまったく問題なかったですねー。
そして、今回もものすごくおもしろかったです。

比較的早い段階から『<ピアニスト>』という、ポーランドに対して恨みを持っている人物が犯人として示されていました。
その人物が誰なのか、というのが物語が進むにつれて段々と明らかになっていくんですが…。
まー正直、最後の最後まで誰なのかわからなかったですねー(笑)。
ヤンのお母さんかな? とか、盲目のピアニストの榊葉さんかな? なんて思ったりしましたが、全然違いましたねー。
所詮は私の推理なんてそんなものです…。
岬先生の最終演奏中のハプニングはとても残念でしたが、即興で変更した曲目で、後に『5分間の奇跡』と呼ばれる出来事を起こし、全世界からものすごく称えられました。
この巻では本人は知らずに終わってしまいましたけど…。
正直、コンテストの優勝よりもものすごい名誉なんじゃ…と思ってしまいます。
まぁ、岬先生は喜ばないかなとも思いますけどね。
本当に、戦争とかテロとかがなくなればいいのにな…と思います。

途中で、前巻の晶くんたちメンバーが少しだけ出てきていました。
それだけでもジーンとしたのに、その後出てきたのって…ルシアちゃんですよね…?
彼女がどれだけの期間ピアノに触れなかったのかはわかりませんが、まぁ未成年ですしいろいろあってそんなに長くなかったかもしれないですけど、それでもこうやってまたピアノをやろうとしていることがわかりました。
嬉しかったです。

今回は盲目のピアニストである榊葉さんが大活躍していました。
彼の『凄さ』を、中山先生の言葉でようやく理解できて良かったです。
聞いた曲を聞いたそのまま再現できるということが、ものすごいことなんですね…。
私は中1までしかエレクトーンをやっていなかったんですが、発表会などに参加したとしてもせいぜい1曲2曲しか弾きませんでした。
そんなレベルなので「比べるな」と怒られそうではあるんですが…実はあんまり楽譜が読めないんですよねー。
1個1個辿っていけば読めるんですけど、パッと見ただけでばーと入ってくるというレベルにはまったく及びません。
以前、葉加瀬太郎さんが「楽譜を見ただけで頭の中でオーケストラが演奏される」と追っしゃていたので、「まじか、やっぱりすごいな」と思っていました。
そんな私なので、楽譜なんていつもろくに見ていなくて、新しい曲を始めるときに先生が弾いてくれたお手本を、耳で必死に暗記していました。
自宅での練習は、わからないところだけ楽譜をなんとか読む、という感じだったので、楽譜自体の重要性というのが正直全然わかっていなくて。
「何回も練習して覚えているはずなのに、どうして毎回楽譜を見るんだろう…」と思っていたんですよね…お恥ずかしながら。
なので、今回「なるほど、こういうことだったのか…」と、ようやく納得できました。
30年越しですけどね…。

今までは国内の、ごく限られた地域での岬先生でしたが、今回の事件と『5分間の奇跡』で世界的に有名な人になってしまうんでしょうね…。
それでも、あの飄々とした中にもある優しさは、ずっと変わらないでいてほしいものです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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