大沢在昌さんの『暗約領域 新宿鮫11』を読みました。
Audible です。
今回から『新章』って感じです。
桃井課長を亡くし、晶とも別れることになってしまって、
心に大きな傷を負った鮫島さん。
そこに、新しい課長である阿坂さんが着任しました。
はじめこそ穏やかな感じではありましたが、
やはり鮫島さんの単独行動や独特の操作手法に異を唱え
次第に険悪なムードになっていきます。
『基本を守る』をモットーにしている阿坂課長には
鮫島さんは鬱陶しい存在ですからね。
彼への不快感の表し方も、女性特有って感じがしました。
一方で、鮫島さんに新しく『部下』ができました。
野本くんという子で、機動隊出身の若い男性です。
常に単独行動だった鮫島さんですが、
野本くんに次の行動の『相談』をしている自分を不思議に思っている様子。
そして、満更でもない様子でした。
読んでいるこっちもなんだかちょっと嬉しくて。
ようやく、『仲間』ができたのかなって。
もちろん、藪さんとか、他の課や県警でも鮫島さんを
嫌っていない人はいますけどね。
…まぁ、怪しいかなとは思ったんですよ。
でもさー、2人のニューフェイスがいてさー、
どっちかというと課長のほうが怪しいかなって。
怪しいっていうか、もろに抑え込もうとしてるっぽいかなって。
でも、ねぇ…。まさかこうなるとは。
ちょっぴり楽しそうだった鮫島さんを知ってしまったから
なんだかとってもかわいそうです。残念です。
そして、香田。
こいつ、まだ出てくんのかい、と(笑)。
警察辞めてからのほうが出番増えてない?
しかも、のびのびとしているようで。意外と良かったり。
今回の共闘する感じが、なんだか新鮮でした。
とにかく、新章の幕開けって感じで面白かったです。
これからどうなるのか、楽しみであります。
…が、ここで Audible は打ち止め。
あと12巻があるからなー。どうしようかな~って感じです。
とても楽しませてもらいました。
ありがとうございました。
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