横溝正史さんの『女王蜂』を読みました。
先日の『迷路荘の惨劇』の続刊です。
まさに『女王蜂』という感じになってしまった智子が、なんだか悲しかったですね…。
なんだかロックブーケ(ロマサガ2)のようでした。
田舎で比較的清楚な感じだったにも関わらず、都会に出てきてわずか数週間で変わりましたね。
元々自分にそれなりに自信があったんだろうとは思うんですけど。
男に媚びたり、妖艶の魅力を大いに発散させたりという感じの女性になってしまいました。
まぁ、よかったのか悪かったのか…。
悲しい感じです。
別に清楚じゃなきゃいけないわけではまったくないんですけどね。
以前の『人面瘡』の中の『湖泥』のときにも思ったように、『トロフィーワイフ』的な感じでちょっともやっとしました。
今回は、まず彼女が生まれる前の父親の事故死(ではなかったですけど)に端を発した、長い長い『因縁』の物語でした。
それがようやく解決されたんですが、智子は自分のせいで何人も人が死んでしまって、最後の方には衰弱した感じになってしまったので、そこはかわいそうでした。
おばあさんも、急激ないろんな変化に耐えきれずに亡くなってしまった感じでしたね。
そして、先生も自分から濡れ衣を着て、すべての罪を背負った状態で、自ら命を絶ってしまったわけですね。
『智子』という存在は、そこまでみんなが命を捧げなきゃいけないようなものなのかな…と思ってしまいます。
ただ、本当のおじいさんが選んだ婚約者、正直人選は微妙だと思うんですけど…それでいいんだなー。
あんな不良っぽい(?)スケコマシっぽい感じの男性に、自分の大事な大事な孫娘を委ねてしまって、平気なんだなーと。
そういうもんなのかなー、男同士だとわかるなにかがあるんでしょうか。
まぁ、一応本人は「改心した」とは言っていいましたけど、これからの人生ずっと大人しくしていられるんでしょうかねぇ。
しかし、まー人にもよるとは思いますが、まさに自分の娘ぐらいの年頃の女性に対して、そんな横島な欲情を…抱くんですねぇ。
何というか、業が深いというか。
自分で「迎えに行く」って言ってるのに、自分で阻止するための手紙を出す、なんて。
「何をやっているんだ」とツッコミたくなってしまいますけど、そんなにまで止められないもの…なんでしょうかね。
まさにテンプテーション(by ロックブーケ)ですねー。




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