原田マハさんの『モネのあしあと』を読みました。
原田マハさんの小説は、『さいはての彼女』『楽園のカンヴァス』に続いて
3作品目でした。
特に『楽園のカンヴァス』は本当に本当におもしろくて。
さすがに、絵画ミステリーといえば、の『ダ・ヴィンチ・コード』のような
派手さはないけど、
次はどうなるんだろう…とドキドキしっぱなしでした。
終わったときは、なんだか目の前が開けたような気がしたのを憶えています。
今回の『モネのあしあと』は前情報一切なしで読んだんですが、
『小説』ではなかったんですねー。
ページ数も少なめでサクッと読めてしまう感じでした。
ただ、
あぁ、この人は本当に絵が好きなんだな
と心から感じられる本になっています。
私は中学の時美術の成績がずっと3でしたし、
(授業態度がまじめだったから、最後にお情けで4をもらいました)
高校では音楽を選択したので
はっきり言って美術史やなんかには全く詳しくないんです。
『印象派』と呼ばれる人たちが日本の浮世絵に影響を受けていたこと、
当時のアカデミーの画家から煙たがられていたことなんかは知っていましたが、
それ以上のことは全くわからず…。
それでも、細かいことまでいろいろ解説してあって
後半は更にモネの人生を追いかけて旅をしているようでもありました。
コロナ禍、でなくてもなかなかフランスなんか行けないですが、
日本にもたくさん美術館があるんですよね。
最近息子も興味を持っているようなので、
私も美術館に絵に会いに行ってみたいと思いました。
そういう視点をいただけたこの本に、感謝します。
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