宇治谷順さん、向後次雄さんの『なみだ坂診療所 完全版』を読み終えました。
全102巻! まんがです。
Kindle Unlimited で読めるっていうのを何かで見て、
気軽な感じで読み始めました。
102巻のうち99巻までは Kindle Unlimited で読めます。
残り3巻は読み放題では読めなかったんですが、
ここまでの感謝ということで購入しました。
4月の頭から1日数冊ずつ読んでいました。
で、20日くらい掛けて読破です。
1巻に10話ずつ、計1020話。
いやー、面白かったです!
もともと医療系と警察モノは大好物ですが、
正直言って絵柄がいかにも青年漫画って感じじゃないですか。
たまに、と言うか、そこそこ頻繁にえっちなシーンも出てきますし。
でも、実はこの『なみだ坂診療所』というタイトルですが、
連載799回まではその前に『茗荷谷』って付くんですね。
『茗荷谷 なみだ坂診療所』が800回記念からロゴが変わって
『なみだ坂診療所』となり、最後まで行きました。
この『茗荷谷』という場所、私の父が単身赴任のときに暮らしていて、
私も就活のときに何度も泊めてもらったので、
なんか縁を感じたので読み始めました。
もう、ありとあらゆる『医療』にまつわる話があるって感じです。
2021年まで『週刊漫画TIMES』という雑誌で連載していたということで、
最後の方は新型コロナの話もありました。
主人公は織田鈴香という女医さん。
腕はめっぽういいんですが、ちょっと常識がなくて、
学生時代のあだ名は「鉄仮面」というくらい気の強い女性です。
ドクター X のオマージュで、1回だけですが
「私失敗しないので」というセリフもありました。
彼女と一緒になみだ坂診療所で働くのは南條梢という看護師。
彼女も気の強い女性なので、二人はしょっちゅうぶつかります。
そんな状態で診療所を切り盛りしていくうちに、
二人は硬い友情で結ばれていきます。
この二人が、とにかく男運がない。
特に梢さんは何度も何度もつらい目に合わされるので、
「作者はネタがなくなったら梢さんをいじめるのか!?」と
怒りそうになったことも。
まぁ、最後には『幸せ』になる、とだけ…。
作中、何度も
「医者というのは職業ではない、生き方である」
というフレーズが出てきます。
鈴香は作中で20年以上なみだ坂診療所で働いているんですが、
まともに休みを取ったのは本当に数日。
住まいも診療所の上の階です。
地域の健康を守るべく、夜に来院者があったら対応し、
往診もこなし、産婦人科などの専門ではないものにも対応します。
最近は『総合診療科』がちょっと話題になっていますが、
まさにそんな感じなんですかね。
『職業』と考えていては、こんな生活はできないでしょうね…。
もちろんまんがですし、
この話がどこまで本職の人たちに通用するのかはわからないですが、
こういう方々がいらっしゃるから安心して暮らしていけるんですね。
本当に、本当にありがたいです。
上の画像は、101巻の表紙です。
最終102巻と100巻の表紙はネタバレになってしまうと思い避けました。
個人的には68巻の表紙が好きですが、
101巻がやっぱりほっこりする感じですので。
作者さんは鈴香が大好きなんだろうなー、と思いながら表紙を見ていました。
とにかく、20年以上もの間連載された、102巻・1020話というボリュームの作品を
ぜひご堪能ください。
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