支倉凍砂さんの『狼と香辛料 III』を読みました。
今回もまた大変な感じで。
リュビンハイゲンという大きな町にやってきたロレンスとホロ。
そこでホロは、なかなかのやり手商人のアマーティに一目惚れされてしまいます。
アマーティは公衆の面前で、ロレンスに対し
ホロの借金を肩代わりし彼女の身を貰い受けると宣言。
その金額はトレニー銀貨で1000枚というとてつもない金額。
ロレンスははじめこそ「とてもじゃないけど用意できないだろう」と
高をくくっていましたが、
アマーティが金策に当てがあるということを知り
次第に焦り始めます。
そして、アマーティの傍らで微笑んでいるホロをみて
自分とホロの関係を見つめ直します。
ロレンスとホロは『大人な関係』で、
(『大人の関係』ではない)
直接愛をささやきあったりしているわけではないので
ロレンスが感じている『絆』が本物であるのか
いまいち確証が持てません。
仮に借金を返済してくれたとして、
ホロが首を縦に振らなければ別れることにはならないので。
ホロがそんな事するはずがない…よね? って感じで
どんどん不安になっていくロレンスが
なんだかかわいいというか情けないというか…。
まぁ、出会いからして本当にたまたまだったので
「ホロの相手は自分でなくてもいいんじゃないか」という
疑問はずっと持っていたんでしょうけどね。
もうちょっと自分に自身を持ってほしいですね。
今回のキーとなる『黄鉄鉱』、
検索すると普通に出てくるものなんですね。
なるほど、サイコロみたいというか、
ブロックゴーレムみたいというか。(ゼルダ脳)
確かになかなか綺麗ですし、
「不思議な力がある」と言われたらそんな気がしてしまうような外見です。
にしても、高騰・下落がすごい!
現代のように情報網がないこの時代ではこんな感じだったんですかねー。
次巻も楽しみです!
コメント