香月美夜さんの『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 小説32巻』
を読み終えました。
いやぁ、面白かったです!
前巻が昨年の12月だったので、5ヶ月。
待った甲斐がありました。
マンガ化・アニメ化もしているメディアミックス作品で、
もう32巻目にもなる大作なので、
今更あらすじを書くのもはばかられますが…。
本が大好きで、大学を卒業したら図書館司書になる予定だった
麗乃(うらの)という女性が死んでしまい、
別の世界のマインという女の子に転生します。
その世界では根強い身分制度があり、
平民の識字率はかなり低いため、
『本』はとても高価なものとしてめったに見ることができません。
マインは「本が手に入らないのなら作ればいい」と
幼なじみのルッツとともに本を作るために奮闘し、
その過程でいろいろな人と出会います。
そして、タイトルの『下剋上』のとおり、
「本をたくさん読みたい」という気持ちを原動力に
平民の娘から徐々に地位を上げていきます。
そして現在は、ついに女神の化身になっています。
もはや『地位』ではなくなってます。
今回の32巻では、誰が時期ツェント(国王)になるのか、の会議と
英知の女神に体を貸したローゼマイン(マイン)の
体質を元に戻すためにいろいろな手段を試しているところが描かれています。
前の方にあるカラー挿絵で、
中心の女性がトゥーリだと思っていたんですが、
グレーティアだったんですね。わからなかった。
まぁ、絵面的にトゥーリだとおかしいですもんね。
本編中では彼女の名前すらほとんど思い出せない状態になっていますし…。
巻末にジュニア文庫の広告として
第2部8巻のカラー絵があるんですが、
下町の家族と抱き合って寄り添っているものなんです。
不覚にも、その絵を見てじわっとしてしまいました。
こんなに大切に思っている人たちを、
今思い出せないんですね…。
本人が辛いと思っていないのが救いかもしれませんが。
それにしても、エグランティーヌはずいぶん変わりましたね。
以前一緒に祠周りをしていたとき、
ずいぶん勝手な女だなと思ったものですが。
前半の会議で突然発言したアドルフィーネもすごいですね。
女性強し! って感じです。
あとがきの最後で次巻が最終巻だとありました。
しかも、発売は冬だとか…。
だってまだ夏にもなってないじゃん。遠いなー。
でも、終わってほしくないような。
本好きの下剋上は、
一時 Kindle Unlimited で大量に読めたんです。
「聞いたことあるし、ただだし、読んで見るかー」
ってな感じで気軽に読んだんですが、
(いつもそんなんばっか)
見事にハマってしまいました。
とりあえず、前巻買ったよね。仕方ないよね。
だって、いいところで読み放題終わっちゃうんだもん。
うまいなー。やめらんないじゃん。
って感じで、毎回楽しみにしています。
どちらかというとルッツ推しなので、
出番が少ないのが寂しいですが…。
物語の展開上、仕方ないです。
ローゼマインも、ルッツも、トゥーリも、フェルディナンドも、
みんな幸せになるといいな。
香月美夜さんには、体に気をつけて
最終巻まで走り抜けていただきたいです。
本当にありがとうございます。
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