翔田寛さんの『人さらい』を読みました。
知らずに読み始めたんですが、
どうやら前回読んだ『真犯人』の続編にあたる作品だったようです。
これはねー…。
なんというか、後味が悪いと言うか…。
人から恨みを向けられてしまったとき、
それが自分以外の大切な人に向けられてしまうことがあるということを
覚えて置かなければいけないですね…。
いやはや、つらい。
ある女の子が誘拐され、身代金を要求されます。
その女の子の父親は銀行の支店長で
金銭的な恨みを買うこと多数。
心当たりはありまくる状況です。
身代金の運び役は女の子の母親が指定されました。
当日、町ではお祭りが開催されており、
母親と身代金の追跡は困難を極めます。
母親は民間のタクシーにリレーされるように運ばれますが、
いつの間にか身代金は新聞の紙束にすり替えられており、
更に女の子はとあるタクシーのトランクに遺体となって乗せられて
その上そのタクシーは爆破されてしまいました。
完全に犯人にやられてしまった警察は、
なんとか犯人を見つけようと手を尽くします。
すると、20年近く前にとあるショッピングセンターの前で
トラックに引かれてしまった女子中学生の『事件』が浮かびます。
その事件とのつながりは…?
方々からいろんなヘイトを集める夫婦だったんですね…。
同時期にこんな感じで事件が重なって、
外からはそれが1つの大きな事件のように見えていて
それでいろいろ混乱させられました。
にしても、小さな子供が犠牲になる事件はつらいですね…。
誰しも一生品行方正に生きていくことはできないだろうけど、
子供に累が及ぶような恨みは買わないように生きていきたいです…。
Kindle Unlimited で読みました。
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