大沢在昌さんの『鮫島の貌 新宿鮫短編集』を読みました。
Audible です。
絆回廊 新宿鮫10
大沢在昌さんの『絆回廊 新宿鮫10』を読みました。Audible です。薬物の密売を行っている男から、「警官を殺したいので拳銃がほしい」と話しかけられた、と相談を受けた鮫島さん。流石に警官殺しを黙殺するわけにはいかないので裏を取ろうと動き始...
いやー、これはかなりのファンサービスな1冊ですね!
まず、10個の短編が入っているんですが、
そのうち2つにすごいゲストが登場しています。
鮫島さんと同じく新宿を舞台にした XYZ な人たちと、
浅草で生まれて亀有に務める眉毛の繋がった警察官です。
特に亀有の人は鑑識の藪さんの幼馴染だそうで、
藪さんの口癖「名字のせいで医者の道を諦めた」を嘘だとバラしました(笑)。
聞きながらニヤニヤが止まりませんでした。
桃井課長・ロベルト村上(仙田)などとのエピソードもあり、
かなりオトクな感じがします。
中でも私が気になったのは『五十階で待つ』という話。
いやー、なんだかなぁ…。
いや、小説としては面白いんですよ。
ただ、登場人物の人間としての器というか…。
いい年してそんな話に…って感じで。
実際こういう人、いるんだろうなぁ…。
すごく残念な感じです。
それを小説にして、更に鮫島さんを組み込んでくるのが
やっぱり面白いなと思いました。
短編集だったので、いつもの長編と違いサクッと読めましたし、
重い感じはほとんどありませんでした。
面白かったです。
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