大沢在昌さんの『絆回廊 新宿鮫10』を読みました。
Audible です。

狼花 新宿鮫9
大沢在昌さんの『狼花新宿鮫9』を読みました。Audibleです。今回はロベルト村上回です。『炎蛹』で初めて出会って、前回の『風化水脈』ではナイスアシストをし、そして今回でようやく決着がつきました。鮫島さんとは不思議な因縁があり、互いに憎から...
薬物の密売を行っている男から、
「警官を殺したいので拳銃がほしい」と話しかけられた、
と相談を受けた鮫島さん。
流石に警官殺しを黙殺するわけにはいかないので
裏を取ろうと動き始めると、次々と殺人事件が起こる。
その背景には、中国残留孤児2世のグループ
『金石(ジンシ)』の影が見え隠れする。
つらい境遇を共有する彼らは通常よりも強い絆で結ばれていて、
目的達成にはどんな手段もいとわない。
警官を殺すと息巻いている男は誰なのか?
そして、彼が狙っている警官は誰なのか。
今回の作品は大きなターニングポイントとなりました。
最近は関係に陰りがみえていたものの、
依然としてとても大切にしていた晶。
鮫島さんにとって精神的支柱として
大きな存在になっていた桃井課長。
その2人をなくしてしまいました。
つらい…つらすぎる…。
これ以降、ちゃんと警察官としてやっていけるんでしょうか…?
一方で、とても驚いたのが香田。
前回の『狼花』で警察をやめたのでもう出てこないと思っていたんですが、
ガッツリ出てきます。
しかも、なんつーか、敵っぽいポジションで。
警察辞めてからの方がなんか自由に動けてて、
彼には合っているような感じ?
まぁ、辞めたと言っても下部組織に再就職しているので、
未だに『組織の一部』ではありますが。
…奥さんと子供、どうなったんでしょう…? 心配です。
これからの鮫島さんの警察官人生がとても心配になる1冊でした。
どんどん次を読みたくなってしまいますねー。すごい。
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