色違いのトランプ

読んだ本

宮部みゆきさんの『色違いのトランプ』を読みました。

わたし、宮部みゆきさんが大好きで、
宮部さんの現代モノの小説はかなり読んでいます。
(時代物苦手なんですよ…少しは読みましたが)
ちなみに自慢ですが(笑)、
『ICO』の小説には私宛のサインを入れてもらったんですよ!
私の宝物です。

ただ、最近はめっきり現物の本を買わなくなってしまったことと、
宮部さんがあんまり電子書籍で出してくれないことと、
宮部さんの Kindle の新刊が時代物ばかりになっていたことが重なって、
ちょっと遠ざかっていたんですね…。
たまたま『新刊.net』に宮部さんを登録していて、
Google カレンダーに『色違いのトランプ』と登録されていたので
この本を知ることができました。

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いやぁ、ありがたい。

物語は普通に始まるんですが、
ちょっと読み進めるとなんかよくわからない世界だな、と感じます。
どうやら、この世界とほぼ同じ、鏡のような並行世界が別にあって、
その2つの世界がつながってしまったあとの話のようです。
主人公は女の子の父親である男性なんですが、
彼女の娘がとある機関に拘束されてしまったという連絡を受け、
娘を取り戻すべくそこへ向かう…という話です。

副題が『はじめて容疑者になったときに読む物語』
とついていたんですが、
ずっと「容疑者…ではないよな…」と思いながら読みました。
最後の最後でなるほど、容疑者でした。

唐突に SF が混ざってくる感じ、宮部さんっぽいですよね~。
話の流れも、妙に娘の回想シーンが多いなと感じるところも、
全部全部最後に回収されます。
そして最後は家族の愛を感じられるところ…
本当に宮部節炸裂って感じです。
これこれ! と思いながら読んでいました。

440円、50ページ弱というコンパクトな本でした。
Kindle ですけど。
サクッと読めてとてもおもしろかったです。

で、この小説は YOASOBI とコラボした作品だったんですね!
全く知らなかった…。
先程、この小説を元にして作成されたという
YOASOBI の『セブンティーン』を聞きました。
なるほど、『色違いのトランプ』は父視点、
『セブンティーン』は娘視点。
同じ話だけど違う感じになっていて面白いですね。
先に小説を読んでいるから、親の気持ちも入ってきて
なんかぐっときました。

宮部さん、これを機に
現代モノも Kindle 版でもっと出してくれないかな…。
そしたら読んでないの全部買うんですが…。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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