出口保行さんの『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』を読みました。
本の中にはいくつかの事例が出てきます。
- 「みんなと仲良く」と言われて育ち、
嫌いな子がいることを打ち明けられず、
自分の話を聞いてくれた仲間と万引きを繰り返してしまった少年 - 「早くしなさい」と言われて育ち、
萎縮しながら深く考えずに行動するようになり、
会社の金を横領してしまった女性 - 「父親みたいになっちゃだめ、もっとがんばれ」と言われて育ち、
親に認めてもらえずに自尊心が低いまま大きくなり、
最終的には大麻を使用して捕まってしまった男性 - 「○○ちゃんは〇〇ができるんだって」と言われて育ち、
自分のことは褒めてもらえずに自身を失い、
男性依存となって援助交際で逮捕された少女 - 「勉強しなさい」と言われて育ち、
進学校に進んでも「もっと上を」と言われ続け、
耐えられなくなって両親を殺害しようとした少年 - 両親が忙しく祖母に育てられ、
常に「危ないからだめ」「気をつけて」と先回りされた結果、
過干渉で周囲から浮き、非行に走り、
最終的に投資詐欺で逮捕されてしまった女性
どれも子供に対して不意に言ってしまいそうな言葉ばかりで
(「父親みたいになっちゃだめ」は言いませんが)
その結末の恐ろしさにぞっとします。
各家庭で、自分たち家族が目指す姿を共有しましょう
と本には書かれています。
著者の出口さんのご家庭では、
何か問題や相談事が持ち上がると、
模造紙をテーブルに敷いてそこにいろいろ書きながら家族会議をし、
様々なことを共有してきた、とのことです。
家族会議なんてちょっと照れくさく感じてしまいますが、
ちゃんとメモを取りながら話を真剣に聞いて、
子供が自ら考えて行動できるように見守っていければな、と思いました。
親から掛けられた言葉って結構憶えてますよね。
私は暗算が苦手だったので、
そろばんが得意な母から「なんでできないの」と言われたときは
ちょっとショックでした。
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うちには子供が2人いて、上は発達グレー男児です。
とにかく彼がちゃんと自立できるようにするのが目下の課題です。
以前、『ケーキの切れない非行少年たち』(新書判の方)を読んだときも
通級でお世話になっている先生にいろいろ質問しました。
幸い WISC-IV 検査で IQ は全く問題ないと言われたし、
コグトレも必要ないですよと言っていただけたので
その点ではちょっと安心しましたが、
彼を呪うような言葉をかけないようにしないとな、と思いました。
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