犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉

読んだ本

出口保行さんの『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』を読みました。

本の中にはいくつかの事例が出てきます。

  • 「みんなと仲良く」と言われて育ち、
    嫌いな子がいることを打ち明けられず、
    自分の話を聞いてくれた仲間と万引きを繰り返してしまった少年
  • 「早くしなさい」と言われて育ち、
    萎縮しながら深く考えずに行動するようになり、
    会社の金を横領してしまった女性
  • 「父親みたいになっちゃだめ、もっとがんばれ」と言われて育ち、
    親に認めてもらえずに自尊心が低いまま大きくなり、
    最終的には大麻を使用して捕まってしまった男性
  • 「○○ちゃんは〇〇ができるんだって」と言われて育ち、
    自分のことは褒めてもらえずに自身を失い、
    男性依存となって援助交際で逮捕された少女
  • 「勉強しなさい」と言われて育ち、
    進学校に進んでも「もっと上を」と言われ続け、
    耐えられなくなって両親を殺害しようとした少年
  • 両親が忙しく祖母に育てられ、
    常に「危ないからだめ」「気をつけて」と先回りされた結果、
    過干渉で周囲から浮き、非行に走り、
    最終的に投資詐欺で逮捕されてしまった女性

どれも子供に対して不意に言ってしまいそうな言葉ばかりで
(「父親みたいになっちゃだめ」は言いませんが)
その結末の恐ろしさにぞっとします。

各家庭で、自分たち家族が目指す姿を共有しましょう

と本には書かれています。
著者の出口さんのご家庭では、
何か問題や相談事が持ち上がると、
模造紙をテーブルに敷いてそこにいろいろ書きながら家族会議をし、
様々なことを共有してきた、とのことです。
家族会議なんてちょっと照れくさく感じてしまいますが、
ちゃんとメモを取りながら話を真剣に聞いて、
子供が自ら考えて行動できるように見守っていければな、と思いました。

親から掛けられた言葉って結構憶えてますよね。
私は暗算が苦手だったので、
そろばんが得意な母から「なんでできないの」と言われたときは
ちょっとショックでした。

小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本
小杉拓也さんの『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』を読んでみました。私は一応、なんちゃってではありますが、理系です。小学生の頃から算数は好きでした。ただ、暗算がどうにも苦手で…。というか、暗算に意味を見いだせなかった...

うちには子供が2人いて、上は発達グレー男児です。
とにかく彼がちゃんと自立できるようにするのが目下の課題です。
以前、『ケーキの切れない非行少年たち』(新書判の方)を読んだときも
通級でお世話になっている先生にいろいろ質問しました。
幸い WISC-IV 検査で IQ は全く問題ないと言われたし、
コグトレも必要ないですよと言っていただけたので
その点ではちょっと安心しましたが、
彼を呪うような言葉をかけないようにしないとな、と思いました。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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