三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖 III ~扉子と虚ろな夢~』を読みました。
先日の続刊です。
この巻ではいろんな人の狂気が感じられて怖かったです…。
ここまでやるか…? と思うような。
1つ1つの話はちょっとほっこりするようなこともあるんですが、
最後の最後でゾッとしたんです。
話はいつもどおり、ビブリア古書堂に依頼が持ち込まれるところからです。
ビブリア古書堂と同じ、県内で古書店をやっている男性が亡くなり、
彼の蔵書である1,000冊の本の行先を気にした元妻の女性からの依頼です。
元妻は、その蔵書を息子に相続させたいと思っているんですが、
亡くなった男性の父親は男性の古書店の店主なので、
亡き息子の蔵書を売ろうとしているようなのです。
大輔くんと栞子さんは店主の男性とも面識があるため
直接やめるよう説得をするのですが、なかなかうまく行かず。
ビブリア古書堂もその古書店も参加する即売会が開かれるので、
その会場でも説得を継続します。
即売会には亡くなった男性の息子(高校生)が
店主である彼の祖父を手伝うバイトとして雇われました。
古書の販売を通して祖父と少しずつ交流をし、
自分の父がどんな人物だったかを知っていく息子。
亡くなった男性は、息子が生まれる直前に数年失踪していたことがありました。
なぜ失踪したのか。なぜ両親は離婚したのか。
それが少しずつ明らかになり、様々な狂気が見えてきます。
母親が最後に行った2つの『あること』が怖かったですね。
その後に明らかになった黒幕の存在も。
ただ、父親が失踪した理由とかその後の関わりとかは
大変だったのが伝わってきましたし、
その努力もすごいなと思いました。
つか、次の巻出てないのに、こんなところで終わるなんてーーー。
若い子には手を出さないでーーー。怖いよー。
次巻が楽しみです…!
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