人面島

読んだ本

中山七里さんの『人面島』を読みました。
昨日の『人面瘡探偵』の続編です。

人面瘡探偵
中山七里さんの『人面瘡探偵』を読みました。中山さんの小説は『秋山善吉工務店』以来です。 タイトルの『人面瘡探偵』で小説の特徴はほぼ説明し終わってるんですが、その通り人面瘡を持つ男性が探偵のようなことをする小説です。人面瘡と言うのは人の顔の形...

昨日の『人面瘡探偵』も表紙が怖いんですが、
今回の『人面島』も怖いです。
身投げしてます。
よく見ると、全体的に顔。雲? も顔?
よく見られない。怖い。
小学校の時やった FC 版『ポートピア連続殺人事件』の
『あみだがみね』の画像を直視できなかった私です。
今回もちょっと直視は無理(笑)。
30年以上経っても怖がりは治りませんねぇ。

今回も、主人公は六兵と人面瘡の『ジンさん』。
人面瘡という不可思議な存在なのに、
掛け合いが本当に軽快で面白い。ナイスコンビ。
こんな人面瘡だったら欲しいですねー。
怖いけど。

六兵は相続鑑定士の仕事で長崎県の『仁銘島』を訪れます。
その島の村長である鴇川行平氏が亡くなり
その相続に関する業務で呼ばれていました。
行平氏には息子が2人いますが、その息子同士は犬猿の仲。
にも関わらず広い屋敷で同居するという
歪んだ『家族』の形をしています。
そもそも息子2人は腹違いの兄弟で、
先妻と後妻の親が行平氏の幼馴染という
これまた歪んだ関係。
…要するに、2回とも友だちの『娘』との結婚です。
そして、腹違いの兄弟の間にも憎み合うに足る因縁があり、
その子ども、行平氏の孫である2人の間にもまた『関係』があります。
もうぐちゃぐちゃ。やーだーーー。
そんな中で、また相続人が次々と殺されていきます…。

特殊事情としては、この島は『隠れキリシタンの島』であること。
それから、基本的なライフラインはきちんと整っているものの
内情はとても排他的であること、ですかね。
まぁ、田舎は排他的ですよね…。
うちの母も、それが嫌で出たって言っていました。秋田ですが。
その2つの要素が絡み合って六兵に襲いかかってきます。
ジンさんは前回よりは大人しめ? ですが、
きちんと六兵をハンドリングしています。いやー、有能。

そして、最後の最後。また別の意味で怖い。
どこまでが事実なの~!?
次作があったらまたこういう展開になると思うし、
読者もそれを望んでいると思うんですが(笑)、
六兵の今後が心配です…。

Kindle Unlimited で読みました。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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