中山七里さんの『連続殺人鬼カエル男』を読みました。
前回読んだ『嗤う淑女 二人』で有働さゆりとという女性が出てきたんですが、
彼女がそうなってしまった原因が書かれているのがこの本です。
というわけで、今回は犯人が誰なのかわかっている状態での読書でした。
中山さんに対しては申し訳ない気持ちでいっぱいですが…。
もちろん、知っていながらもとても楽しめました。
私は昔から『金田一少年の事件簿』が大好きなんですが、金田一の事件でも
『金田一少年の殺人』→ 金田一くんは犯人ではない
『怪盗紳士の殺人』→ 怪盗『紳士』は女性、怪盗紳士は犯人ではない
『剣持警部の殺人』→ 剣持さんは犯人ではない
というのがあるので、タイトルは信用しないようにしたいんですが
それでもやっぱり騙されますね…。
よくある『パイロット』『医者』で男性を連想してしまうみたいな感じで、
『男』と言われると『男』を連想します。
しかも今回はミスリードしてくる勝男くんもいますからね…。
にしても、『真犯人』の恐ろしいこと。
先日読んだ『毒島刑事最後の事件』の『教授』、
『嗤う淑女』シリーズの蒲生美智留のような感じですね…。
こう言う人って本当にいるのかな…会いたくない。
後半のバトル2連戦とか、古手川くんよく生きてたな…と。
2連戦じゃないか、3連戦か。
警察署に市民が押しかけて暴動を起こすみたいなこと、
恐ろしくて考えたくもないですが、
今回のような『犠牲者の選び方』であればちょっと気持ちがわかるような。
その後のバトルと最後の暗闇での戦い、すごい迫力でした。
有働さん、本当にピアニストだったんですね…。
指、大丈夫だったのかな…。
今回の主人公(?)である古手川くんですが、
以前同じ中山七里さんの『ヒポクラテス』シリーズが映像化されたときに
尾上松也さんが演じているというのを知っていたので、
ついついそのビジュアルで再生してしまっていました。
ただ、尾上さんは最近の『ミステリと言う勿れ』の池本さんの印象もあるので
ベロ出したりしそうで面白かったです。
私の勝手な想像ですが。
ちなみに、この『連続殺人鬼カエル男』も映像化されていて、
その時の古手川くんは工藤阿須加さんだったそうです。
なるほどー、それもいい感じですね。
中山さんの小説は登場人物が色んな作品で出演していますし、
いろいろ映像化もされているので想像も捗りますね。
続編の『連続殺人鬼カエル男ふたたび』も一緒に買ってあるので
それも楽しみです。
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